空軍(くうぐん、英:Air force)とは主に空中における作戦・戦闘を主な任務とした航空機を主な戦力とする軍事組織を指す。
航空機の発達によって第一次世界大戦に登場し、その後軍事的な価値が各国軍部に高く評価され、第二次世界大戦以後陸軍や海軍と並ぶ主要な軍種となっている。日本では、航空自衛隊がこれに相当する。
目次
1 意義
2 空軍軍人の気質
3 空軍の任務
3.1 平時
3.2 戦時
4 組織
4.1 部隊編制
4.2 航空部隊
4.3 支援部隊
5 発達史
5.1 第一次世界大戦
5.2 大戦間の状況
5.3 第二次世界大戦
5.4 冷戦時代まで
5.5 現代の空軍
5.6 管轄の例
5.6.1 空母搭載航空機について
5.6.2 対空兵器について
5.6.3 戦略核ミサイルについて
6 関連項目
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航空戦力が運用される空は陸地、海上などの地形の制約を全く受けず、また、地球上あらゆる場所に通じているため、陸上の戦闘などとは全く異なり、非常に迅速な敵地深部への侵攻が可能である唯一の軍種である。近年は航空機やミサイルの著しい発達に伴いその行動範囲や攻撃力、迅速性などは圧倒的なものとなっており、現代の戦争においてこの空軍が果たす役割は非常に大きいものとなっている。
空軍軍人は、パイロットや搭乗員以外は後方支援職種が多く、陸軍海軍の軍人からは「やる気なし空軍」と揶揄されることもある。[要出典]パイロットは、一部のエリートであり、一般的な空軍兵士と比較しても、待遇の格差は隔絶している。パイロットも、戦場に在空している場合以外は、いたって安全であり、空軍軍人は、サラリーマン軍人の典型であるともいわれることもある。第二次世界大戦のような、総力戦になれば戦死する確率が高くなることもあるが、パイロットや搭乗員には普通、専門の救出部隊が編成されており、一般兵士では考えられない厚遇である。
ただし、航空戦力は現代戦の要であり、緒戦での航空優勢の獲得は、絶対必要な要素である。よって空軍軍人は、陸海軍の存在を軽視する傾向にあるとも言われている。[要出典]
空軍は航空機を主な装備とし、下記の任務を遂行する。
平時
自国領空および領土の警備・監視。それに伴う領空侵犯などの対処措置。
航空偵察による仮想敵国に対する情報収集任務。
国内の敵対組織(反政府ゲリラ)への威圧・攻撃。
輸送機などによる各種の輸送任務。
空軍アクロバットチームによる展示飛行などによる広報・親善業務。
戦時
戦闘機や対空火器による戦域の航空優勢の確保。
爆撃機などによる敵勢力への攻撃。
輸送機による兵站支援。
敵国の主要都市・工場などに対する戦略爆撃。
軍隊共通の組織体制に関しては軍隊#組織形態を参照されたい。
空軍部隊の編制が国によって一様ではない。 まず2機の航空機から成る飛行小隊(Section, Element)、この2個以上の飛行小隊から成る飛行中隊(Flight, Platoon)、2個以上の飛行中隊から成る飛行大隊(Squadron)がある。これら飛行小隊・飛行中隊・飛行大隊は基本的に同一の機種で編制されている。この飛行大隊は主要任務群(Group)として構成され、整備隊・補給隊・防空隊・施設隊・警備隊・航空管制団などから成る支援任務群や専属の司令部とあわせて独立的な作戦行動をとることが出来る航空団(Wing)となり、戦闘機を主要な戦力とした航空団は戦闘航空団(Combat wing)と呼ぶ。この2個以上の航空団から編制された部隊が航空師団(Air division)であり、これは任務によって様々に改編される場合もある。
航空部隊
主戦力:平時は領空保全を行い、戦時はそれに加えて敵対国・組織を空から攻撃する。戦闘機・攻撃機・爆撃機・偵察機・観測機・早期警戒機(早期警戒管制機)・連絡機などを運用する部隊。冷戦時代は核兵器を搭載した戦略爆撃機を運用する戦略空軍が独立部隊として存在していた。
空輸部隊:輸送機・空中給油機などを運用して、空軍の兵器・兵員や陸軍部隊を輸送する。
訓練部隊:パイロットの養成を行う部隊、訓練には専用の練習機を使用する。