神輿
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この項目では、の神具のうち、担いて移動する輿様のものについて説明しています。その他「みこし」と呼称されるものについては「みこし (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "神輿" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2014年6月)
日吉大社の神輿敏馬神社の神輿東京・深川の富岡八幡宮の境内に飾られている日本一の大きさの神輿

神輿、御輿(みこし、しんよ)は、通常、神道の際に、普段は神社にいる神霊が氏子町内、御旅所などへ渡御するに当たって一時的に鎮まるとされる輿である[1]。輿であるから通常は担ぎ上げて移動するものを指して言うが[1]、それを台車(御所車、牛車)に乗せて曳くものなど別形態のものも指すことがある。

祭りによっては、御輿の巡行に山車(山)、(ほこ)、だんじり、などの屋台が随行することもある。

「御輿」は「輿」に「御」を付けたものであるが、さらに「御」をつけて「おみこし」と呼ばれる場合がある。神が乗る輿であるので「御神輿」とも書かれる。

神社の神輿を一般に「本社神輿」(神社神輿・宮神輿)と言い、神社に本社神輿が1基のみ存在する神社もあれば、三社祭で有名な浅草神社のように1社で3基の神社神輿を持つ神社もある。氏子町会が神輿を持っている場合はこれを「町会神輿」と呼び、この中で青壮年部が担ぐものを「大人神輿」、女性が担ぐ輿を「女神輿」子供は「子供神輿」と呼んでいる。

特に胴が箱型で内部が空洞の物を鳳輦(ほうれん)と呼び、実際に人間(主に天皇)や大きめの神器・依代が乗るものとして造られたのが起源とされるため小型の物は存在しない。神輿と鳳輦の定義において議論があり、文字通りの意味を定義と捉えた場合、鳳凰(ほうおう)を付けた神輿全てが鳳輦(ほうれん)になってしまうが、鳳凰を冠していない鳳輦も存在するため、「皇族などの貴人が乗る輿」と定義としている書籍が多い[2][3]

これに比べて神輿は諸説あるが、鳳輦から発展し、神霊が乗ることに特化したもの[4]であるという解釈ができる。後述のように成人男性が1人で持てる程の小型の物から、中に入れそうな大型のものまである。神輿と鳳輦を合わせて「輦輿」(れんよ)と呼ぶが、定義もさることながら、外見では判断しにくいため(特に垂幕や瓔珞が付いている場合)、双方とも「神輿」と総称されているのが現状である。
形状・各部名称と類別
全体の形状

一般的に神殿をかたどった輿が多いが、神木(諏訪大社・長野県諏訪市)、人の性器(田縣神社・愛知県小牧市)をかたどったもの、人形を置いた神輿、四方に絵を描き屋根に弓張り提灯を並べた万燈神輿(まんとうみこし)[5]がある他、神酒樽を用いた樽神輿などもある。

神殿造りの一般的な神輿でも四角形の他に、六角形(例:あきる野市阿伎留神社[6] )の物や、八角形の神輿も関西を中心に存在する。東京では住吉神社の八角神輿が有名である。山梨県・富士吉田市の冨士山下宮小室浅間神社の富士山神輿



屋根の形状

屋根は通常、その御輿が属す神社の神殿を模したものとなる[7]。このため、寺社に多い唐破風、もしくは延屋根が採用される場合が多い[8]。次に八棟造が多く存在していると思われる。また、少数ながら切妻造もあり、神田明神の「三の宮鳳輦」のような入母屋造も見られる。なお、この輿には千木と鰹木が付き、大鳥(鳳凰)も擬宝珠もない[9]

通常は屋根の上は鳳凰または擬宝珠が置かれ、稀に神社にちなんだ鳥などがある場合はそれを冠している場合がある[10]
蕨手

屋根の対角線(境界線)の出っ張りを野筋と言うが、ここから直接蕨手(わらびて)が伸びているものが関東では一般的であり、関西では屋根の下から蕨手が伸びている神輿が多い。

江戸神輿では相州(湘南)神輿に比べて蕨手が、長いまたは大きい・太い傾向がある。
胴の形状

江戸神輿では細く、コーラ瓶のようにすぼまった形状(+唐破風屋根)が多いが、湘南のどっこい担ぎに使われる神輿は万灯神輿も含めて太めのストレート型が多く、「相州神輿」「湘南神輿」と言われ、台輪に「タンス」と呼ばれる環が付いてる場合が多い。
台座(胴下部)

台輪から直接、胴が構成されている形式を「平屋台造り」と言う。比較的古い神輿に多い。

神社のように回廊・勾欄・階で胴の周りを装飾した形式を「勾欄造り」と言い、最近の江戸神輿などに多い。
大きさ参考:大きさ比較=町会大人神輿、本社神輿、子供神輿、山車の比較

大きさの単位は、普通「台輪」と呼ばれる部位の幅で測られる[11]。標準的なものでも、幼児用の台輪寸法24cm(最大幅42cm)、担ぎ棒(一番長い親棒で180cm[12])を含む総重量18kgと言った小さなものから、台輪寸法105cm(最大幅177cm)、総重量550kg程度のものまである[11](このクラスだと、親棒の長さは630cm程度にもなる[12])。ただし意匠などにより重量は多少異なってくる[13]。なお台輪寸法が60cmの場合、担ぎ棒を一度に担げる人数は50人となる(参照した文献によれば3交代制として、担ぎ手は150人必要としている)[13]

日本で一番大きな神輿は東京都富岡八幡宮の御本社一の宮神輿と言われてはいるが、現在では担いで渡御することができない。また、台輪幅だけで言うと東京文京区の根津神社の本社神輿(宮神輿=神社神輿)の方が大きい。

重量は500キログラム、担ぎ棒込みで1トンを越えるものも珍しくない[14]

一般的には、本社神輿>町会大人神輿>女神輿または子供神輿の順に大きい。
担ぎ棒

担ぎ棒(柱)にも形や色、数は様々あり、同じ神輿でも用途に応じて長さや数を替えたりすることがある。棒の先に金物が付いている場合があり、これを棒先金物という。神輿(台輪)への固定には、楔を打ち込み固定、さらに釘で楔を固定する[15]。時には担ぎ棒に緩衝材にするための布団様の物を取り付ける事もあり、祭りによっては緩衝材の中身を真綿にしている事もある[注 1]
形状

丸型と四角型が大半である[注 2]
担ぎ棒の数通常は4点棒の小田原:松原神社の本社神輿。6点棒を外す作業風景。宮入り前に5分程で取り外し作業が完了した。
2点棒
台輪の穴を通り、前後方向に2本の親棒(長屋とも)だけが付いた2点棒が最もシンプルである。メリットは狭い道でも巡行でき、組立も簡単な他、神輿振りをする横田担ぎや小田原の居神流や大原はだか祭りなどの神輿の担ぎ方では必須の仕様である。
4点棒
担ぎ手を増やしたい場合など、親棒(縦棒)から左右(垂直)方向にトンボと呼ばれる横棒を2本伸ばし、その先に前後方向を向いた脇棒(外棒)を加えたもの。


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