砂漠(さばく、沙漠とも)とは、雨があまり降らず降雨量よりも蒸発量の方が多い土地。植物がほとんど生息せず、水分も少ないため、気温の日較差が激しい。よって農業には適さず、人間の居住が難しい地域(アネクメネ)である。砂漠地は岩石(メサ、ビュート)、礫(れき)、砂、ワジ(涸れ川)、塩湖、一部人などが生息できるオアシスなどで形成されている。
「砂漠」という表記からの連想もあり、一般的には見渡す限り砂地が広がって風紋を織りなしている情景がよくイメージされるが、実際には岩原など、地形にはバリエーションがある。世界では岩石砂漠、礫砂漠、砂砂漠の順に多い。
目次
1 成因による分類
2 砂漠化
3 海の砂漠
4 砂漠一覧
4.1 アジア
4.2 アメリカ
4.3 アフリカ
4.4 オセアニア
5 表記
6 関連項目
7 外部リンク
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砂漠を形成する要因は、以下のように分類される。それぞれについて、分布する緯度に差異が見られる。
熱帯砂漠(海岸砂漠)大陸の西側を赤道方向に向かう寒流沿いの、大陸の海岸線にみられる。寒流の上を渡る風は水蒸気の供給が少ないことと、大気が安定して上昇気流が起こりにくいことによる。緯度10〜20°の大陸西岸に分布する。アタカマ砂漠、ナミブ砂漠など。
亜熱帯砂漠(中緯度砂漠)熱帯で生じた上昇気流が下降してくるため雲が発生しにくい亜熱帯高圧帯の影響下に一年中あり、乾燥帯になることによる。緯度20〜30°にみられる。サハラ砂漠、カラハリ砂漠、オーストラリアなど。
温帯砂漠
雨陰砂漠山脈の方から吹き込む卓越風の風下となるために、下降気流地帯となるため生じる。緯度35〜50°にみられる。パタゴニアなど。
内陸砂漠海から遠く、水蒸気の供給量が少ないため生じる。ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など。
日本には、伊豆大島の火山地帯などに砂漠と呼ばれる場所はあるものの、砂漠に分類される地域はない。広大な砂礫地である鳥取砂丘は砂漠でみられる地形とよく似ているが、あくまで温帯湿潤気候下で降水量は豊富であり、風で絶えず砂が動くために植物が生えにくいことから生じたものである。
地球上の砂漠は、毎年600万ヘクタールの規模で拡大を続けている。これは、上記のような気候による影響だけではなく人間の活動に伴う要素が大きい。砂漠化によって、
その地域に居住する人々の食料生産ができなくなる
二酸化炭素の吸収源である森林が減少し、地球温暖化を加速させる
などという深刻な影響がある。こうした砂漠化を進行させる原因は、
熱帯雨林の過剰な伐採により土地の給水能力が衰える
家畜の過放牧
過剰な焼畑農業
などが指摘されている。
珊瑚環礁などにおいて違法な漁法として使用される青酸化合物などの毒物や爆薬の影響により珊瑚が死滅し、海底に瓦礫のように珊瑚の死骸が広がっている現象を海の砂漠化と呼称する。東南アジアなどの珊瑚環礁において特に顕著である。
アジア
カヴィール砂漠(イラン)
カラクム砂漠(トルクメニスタン)
キジルクム砂漠(ウズベキスタン、カザフスタン)
グルバンテュンギュト(古爾班通古特)砂漠(中国・新疆維吾爾自治区)
ゴビ砂漠(モンゴル、中国・内蒙古自治区)
サルイイシコトラウ砂漠(カザフスタン)
シリア砂漠(シリア、ヨルダン、イラク、サウジアラビア)
タール砂漠(インド、パキスタン)
タクラマカン(塔克拉瑪干)砂漠(中国・新疆維吾爾自治区)
ダフナー砂漠(サウジアラビア)
ネゲヴ砂漠(イスラエル、パレスチナ)
ネフド砂漠(サウジアラビア)
ハジャラ砂漠(イラク)
バダインジャラン(巴丹吉林)砂漠(中国・内蒙古自治区)
ホルチン砂漠(中国・内蒙古自治区):日本から1500kmと最も近くにある砂漠。
ムウス(毛烏素)砂漠(中国)
モインクム砂漠(カザフスタン)
ルート砂漠(イラン)
ルブアルハリ砂漠(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、イエメン)