石火矢(いしびや)とは、室町時代末期に伝来した火砲の一種。石を弾丸とした為この名がある。佛狼機(フランキ)、ハラカン、国崩ともいう。 但し、江戸時代では棒火矢(ぼうびや)と呼ばれる矢状の飛翔物を大筒で発射する術が登場するにおよび、それと区別する意味で、単に球状の金属弾を打つ砲を石火矢ということが多いため、江戸時代の記録に「石火矢」とあってもフランキを指すとは限らないので注意が必要である。
青銅を用いた鋳造製で、砲尾に空けられた穴から直接点火して発射する。最大の特徴は砲身に火薬や弾丸を直接こめるのではなく、子砲とよばれる火薬と弾丸を装填したものが別体式になっている点で、いわばカートリッジのような構造である。これを子母砲という。これにより予め子砲を用意しておけば短時間で連射が可能となる。
子母砲の初見は大友宗麟が南蛮人から購入したもので、“国崩し”と名付けられ臼杵城の戦いでは攻め寄せた島津軍を撃退した。安土桃山時代の後期には国内で製造される様になり、朝鮮の役や関ヶ原の戦い、大坂の陣などで用いられたが、本体と子砲の間から発射ガスが噴出する上に暴発の危険性が高いので、後に大筒や和製大砲などの前装式に取って代わられる事になる。因みに江戸初期までは大口径の大砲の事は全て石火矢と呼んでいた様である。
※日本のアニメーション映画、もののけ姫には石火矢衆なる集団が登場するが彼らが用いるのは明が製造した火竜槍と言われるハンドガンの一種で、本項の石火矢とは異なる。
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更新日時:2008年5月31日(土)17:15
取得日時:2008/10/05 18:14