短期大学(たんきだいがく)とは、修業年限(卒業までに最低限在学する年数)を2年または3年とする大学のことである。短大(たんだい)と略されることが多い。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 第二次世界大戦前
2.2 第二次世界大戦降伏直後
2.3 学校教育法の施行(6・3・3制導入)直後
2.4 昭和時代後期
2.5 平成時代
3 今後の短期大学
4 2001年度以降、募集停止となった短期大学
5 開学にいたらなかった短期大学
6 関連項目
7 参考文献
8 その他
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短期大学は、深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を育成することをおもな目的としている(学校教育法第69条の2第1項)。
法的には、大学の一種とされている。法令文においては、「学校教育法第六十九条の二第二項の大学」が短期大学を指す語であり、それ以外の通常の大学の修業年限は、4年(ただし、特別の専門事項を教授研究する学部、および、夜間において授業を行う学部については4年を超える場合も認められ、医学を履修する課程、歯学を履修する課程、薬学を履修する課程のうち臨床に関係する実践的な能力を培うことを主な目的とするもの、または、獣医学を履修する課程についての修業年限は6年)としている。
通常の大学に併設されている短期大学については、その校名に短期大学部(たんきだいがくぶ)という名称が使われることがある。ただし、法令上において「短期大学」と「短期大学部」は、同一に扱われ、両者とも1つの独立した学校として扱われる。
第二次世界大戦降伏後の学校教育法の施行により、第二次世界大戦前からの旧制専門学校が新制大学に移行する際に、大学設置基準に満たない学校が出たために暫定の制度とされたが、1950年に「当分の間」とされながらも制度が作られ、事実上恒久化された(1990年代になって「当分の間」でなくなる)。1950年開学の短期大学は、公立17・私立で132、合計149校となっている。国立短期大学については、1951年より名古屋工業大学短期大学部・京都工芸繊維大学工業短期大学部・九州工業大学短期大学部・長崎大学商科短期大学部の4校が設置された。
短期大学は、通常の大学(4年制大学; 法令上は、「大学(短期大学を除く。)」と表記され、法には「4年制大学」という用語はない。)と同一である事項も多いが、異なる事項もある。修業年限は、2年または3年である。修業年限が3年の短期大学には、看護短期大学、衛生技術短期大学などがある。また、通常の大学には学部が置かれるのに対して、短期大学には学科が置かれる。
短期大学制度の発足当初から置かれている主要な学科は、英文学、日本文学、保育学、教養などに関する学科を中心とし、勤労者向けに、夜間に教育を行う経済学、工学などに関する学科もあった。1990年代から、看護学に関する学科を置く短期大学、昼間に教育を行う工学、福祉学に関する学科を置く短期大学も増えてきた。
置かれている学科の専攻分野の性質もあり、短期大学は女子の進学先というイメージが強く、現在も依然として女子学生の比率が高い。しかし、1990年代後半から男子の学生も、わずかではあるが増えつつある。男子短期大学としては東洋食品工業短期大学包装食品工学科が兵庫県川西市にあるが、2008年度より男女共学化された。なお、過去には関西大学短期大学部商工経営科I部・II部(募集は1950?1955年度まで)のように男子学生のみの短期大学もあったといわれる。
なお、短期大学の卒業者には、2005年度よりこれまでの準学士の称号から、短期大学士の学位が授与されている。また、各省庁の養成施設の認定を受け、免許等を取得する試験の全て、あるいは一部免除のカリキュラムを設けているところも少なくない。
産業革命によって、「男性は外で働き、女性は家で家事をする」という性別的分業が明治時代にできあがったといわれる。女性は家事をすることが求められたため、第二次世界大戦前の当時において女子教育を行う学校とされていた高等女学校や旧制女子専門学校では、家政学が取り入れられていた。女子大学でも、現在の大妻女子大学や実践女子大学といった家政学を学ぶ教育機関が多かった。