知能指数(ちのうしすう、Intelligence Quotient, IQ)とは、知能検査の結果の表示法のうちの代表的な方法である。知能指数以外の表示法である知能偏差値、精神(知能)年齢、知能段階点、パーセンタイルについても本記事で述べる。
目次
1 概要
2 種類
3 算出法
4 分布
4.1 最高値と最低値
4.2 実際に記録された高いIQ
5 精神年齢・生活年齢
6 異年齢との比較
7 同一人物内のIQの変化
8 正確性
9 決定要因
9.1 遺伝性
9.2 生活環境
9.3 恒常性
10 限界
11 IQ以外の表示法
11.1 知能偏差値
11.2 精神(知能)年齢
11.3 知能段階点
11.4 パーセンタイル
11.5 発達指数
12 活用
12.1 障害者認定
12.2 就学時健康診断
12.3 学力との相関
12.4 大学入試
12.5 公務員試験
13 特定集団の知能指数
13.1 受刑者
13.2 その他
14 出典
15 参考文献
16 関連項目
17 外部リンク
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IQとは、知能検査の結果を表す数値である。「生活年齢と精神(知能)年齢の比」を基準とした「従来のIQ」と、「同年齢集団内での位置」を基準とした「DIQ」の2種類があるが、従来のIQはあまり使われなくなりつつある。また、検査によってはより細かい「言語性IQ」と「動作性IQ」も決定する。いずれも、平均値は100、標準偏差は15または16である。
IQは、高いほど知能が高いことを、低いほど知能が低いことをあらわす。従来のIQは「精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100」の式で算出される。IQは100に近いほど出現率(人数)が多い。主流の検査での最高値は160程度で、最低値は40程度だが、検査によっても違う。50?70は軽度知的障害、35?50は中度知的障害、20?35は重度知的障害とされるが、40未満を測れない検査も多い。精神年齢とは、知能年齢ともいい、年齢尺度の知能検査で測られる「大体何歳程度の知能か」を示すものである。ただし精神年齢は、成人後はあまり有用な概念ではない。IQは年齢を基準とした数値なので、年齢が違う人同士の知能を直接IQで比較することはできない(たとえば、IQ200の5歳児とIQ100の10歳児の知能は同じである)。同じ人でも、別の知能検査で測れば異なるIQが検出され、同じ知能検査でも2回目以降はIQが高くなる。また、体調によっても結果は変わる。Web上でIQを測定できるサイトもあるが、正確なものではない。知能は両親からもある程度遺伝するが、生活環境によってもある程度変動する。幼いころのIQはある程度成長しても持続し、30以上変動する例は1割に満たない。
知能検査がない時代の有名人のIQなどというものがあるが、後世の推測である。コンドリーザ・ライスのIQが200であるなどという噂も出回っているが、IQ185や200という数値が現行のアメリカの知能検査で算出されることはない。 米国内でも「 ⇒IQ185」なる数値が出所不明のまま語られることもあるが、多くは彼女が15歳でピアノの専攻でデンバー大学に入学した飛び級の点や、1981年(27歳ごろ)よりスタンフォード大学助教授に着任するなどの早熟さを、IQというセンセーショナルな表現で強調して伝えたものと考えられる。またライスに関するこのうわさ話は、差別され能力が発揮できないとされる女性や黒人にも、男性白人並みに優れた人がいると言うことをことさら強調するために作り出された、政治的に正しいポリティカリーコレクト神話というべきであるとする見方もある。
IQは万能ではなく、この検査の対象が知能のすべてを含むわけではない。IQ以外にも、50を中心とした知能偏差値や、5段階または7段階に区分した知能段階点などの表示法もある。IQは、知的障害者の療育手帳取得、就学時健康診断、学力と比較しての学習指導などに利用されている。
一般的に知能指数・IQと呼び習わすものには、生活年齢と精神年齢の比を基準とした「従来の知能指数 (IQ) 」と、同年齢集団内での位置を基準とした標準得点としての「偏差知能指数(Deviation IQ, DIQ, 偏差IQ、偏差値知能指数)」の2種類がある。すなわち、狭義のIQはDIQを含まずに従来のIQのみを意味するが、広義のIQはDIQも含むという事である。