盲導犬
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盲導犬(2002年11月・日本ライトハウス祭にて)盲導犬の歩行の様子(2004年11月・日本ライトハウス祭にて)

盲導犬(もうどうけん)は、視覚障害者を安全に快適に誘導する身体障害者補助犬の中でもっとも広く知られた存在である。
目次

1 歴史

2 日本での歴史

2.1 日本での近況

2.2 日本での育成

2.3 アイメイト


3 関連項目

4 外部リンク

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歴史

盲目の人の歩行補助に犬が使われた例、盲目の乞食や辻音楽師が犬に引かれて歩く姿は色々な絵に描かれており、その最も古い例はポンペイの発掘品の中に見られ、13世紀の中国の絵などその後数世紀にわたって同じような絵が発見されているが、それらはどれも長いロープで繋がれた犬が、視覚障害者を引っ張っている、というものばかりであった。

確実な資料では、1819年、ヨハン・ウイルヘルム・クラインというウィーンの神父が、犬の首輪に細長い棒をつけ盲導犬として正式に訓練したのが最初である。その後1916年に、ドイツ赤十字のシュターリンとドイツシェパード犬協会のシュテファニッツが、第一次世界大戦中、戦盲者のために盲導犬を育成しようとオルテブルグに学校を設立し、翌年に盲導犬が作出されて戦盲者の誘導に役立てた。1923年にはポツダムに国立の盲導犬学校が設立され、多数の盲導犬が誕生し戦盲者の社会復帰を促した。

たまたま、警察犬の実用化を研究するためヨーロッパに滞在中であったアメリカ人のドロシー・ユーステス夫人は盲導犬の活躍に関心を抱き、スイスのベベイにある盲導犬学校で研究の後、帰米し1929年ニュージャージー州のモーリスタウン近くのホイッパニーに盲導犬育成の学校を設立した。これが現在、世界で最も歴史と実績のある協会 The Seeing Eye, Inc.である。現在アメリカ合衆国には、この他にそれぞれが独立した組織として9つの育成施設があるが、その内容はまちまちで質的にもかなりの差があるようだ。英国は当初The Seeing Eye, Inc.より指導者を招聘して技術を吸収し、現在1つの本部の下に9つの訓練所がある。盲導犬はその他豪州オランダフランスイタリアフィンランドスイスノルウェー南アフリカ共和国等でも育成されている。また、近年ではアメリカ合衆国などで、体質的に盲導犬を使用できない人たちのために、盲導馬 ( ⇒Guide horse) も試験的に導入されているが、危険性が高いなど課題も多い。



日本での歴史

日本人が目にした最初の盲導犬は、1938年米国人のゴルドンが、オルティー V. フォーチュネートフィールズ(The Seeing Eye, Inc. 卒)という名の盲導犬と共に観光旅行の途中、日本に立ち寄ったのが初となる。その後1939年、浅田・磯部・荻田・相馬の四実業家が1頭ずつ、盲導犬としての科目を訓練した犬をドイツから輸入して陸軍に献納。日本シェパード犬協会(現:社団法人 日本シェパード犬登録協会)の蟻川定俊が、ドイツ語の命令語を日本語に教え直した後、戦盲軍人が使用した。4頭の死亡後、盲導犬は絶えたまま敗戦を迎え、国中が生活に追われていたこともあって全く忘れられていた。

国産の盲導犬が誕生したのは1957年アイメイト協会創設者の塩屋賢一が、18歳で失明した盲学校教諭・河相洌より「この犬(チャンピイ)を訓練して街を歩けないか」と依頼された。既に1948年から独自に盲導犬の訓練研究を始めていた塩屋はチャンピイの訓練終了後、チャンピイを利用した歩き方(歩行指導)を河相に指導。ここに国産第一号の盲導犬が誕生した。これが日本における、実質的な盲導犬の歴史の始まりと言える。


- - 年譜 - -

- 1948年 - 塩屋賢一が盲導犬育成を志し、目隠しの生活を自ら体験しながら、盲導犬の育成方法を模索し訓練を始める。

- 1957年 - 塩屋賢一がチャンピイの訓練完了。8月に河相洌に歩行指導を終了。国産第一号の盲導犬が誕生した。その後、日本盲導犬学校という名称で使用希望者に盲導犬を提供し始めた。

- 1967年 -8月10日 - 日本盲導犬学校のあった施設(練馬区関町南)を母体に、財団法人日本盲導犬協会が認可された。

- 1968年 - 東京畜犬が盲導犬事業開始。

- 1970年 - 事業方針の相違から、母体となった「日本盲導犬学校」が「日本盲導犬協会」と決別した。

- 1970年 -5月-東京畜犬が倒産。盲導犬事業停止。

- 1971年 -10月10日 - 財団法人 東京盲導犬協会(元:日本盲導犬学校。現:アイメイト協会)設立。

- 1971年 - 社団法人(現在社会福祉法人)日本ライトハウス盲導犬訓練所設立。

- 1972年 - 財団法人札幌盲導犬協会(現:北海道盲導犬協会)設立。

- 1974年 - 財団法人栃木盲導犬センター設立。

- 1975年 - 財団法人中部盲導犬協会設立。

- 1978年 -10月- 東京盲導犬協会、日本盲導犬協会、札幌盲導犬協会、栃木盲導犬センター、中部盲導犬協会、日本ライトハウスの6法人が国家公安委員会から盲導犬育成施設の指定を受ける。

- 1983年 - 財団法人関西盲導犬協会設立。

- 1983年 -8月 - 関西盲導犬協会が国家公安委員会から盲導犬育成施設の指定を受ける。

- 1983年 - 財団法人福岡盲導犬協会設立。

- 1989年 -1月 - 福岡盲導犬協会が国家公安委員会から盲導犬育成施設の指定を受ける。

- 1990年 - 社団法人兵庫県盲導犬協会設立。

- 1994年 - 全国の盲導犬ユーザー(使用者)の組織として、全日本盲導犬使用者の会が発足。

- 1995年 - 盲導犬育成施設の連絡組織として、任意団体全国盲導犬施設連合会が発足。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki