目的
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目的とは、あることを成し遂げたいとして、それを目指すための目当てのことである。目標ともいうが、目的はもっぱら抽象的なのに対し、目標は抽象的なものでも具体的な物体でも、両方に使われる。


目的法学

法学においては、イェーリングが、目的とは個人的目的と社会の目的の二種類に分けられ、個人的目的は個人のエゴイズムで、等価交換を媒介にして経済生活や私法生活を生み出し、また、社会の目的は共同体を維持することであり、そのためには等価交換とともに強制が必要であり、これが国家およびを生み出すと考えた。この考えを基盤とした法学の傾向を目的法学という。


目的論

ドイツ語でTeleologie。18世紀にドイツの哲学者ヴォルフが創って初めて使ったらしい。そこでは、自然の諸事物のうちにさまざまな意図があるものとする観点を指している。その意図は神の意図ともされていて、プロテスタントとしてのヴォルフが目指したキリスト教普遍神学の枠組みの中の観点である。ギリシャ語のテロスという語が語源の一つになっている。それは、普遍的な終局、ゴール、完成、などの意味。目的論者にとってはそのゴールが善いものである。その場合、ゴールが到来するというだけの観念は終末論である。展開は目的に即して基礎付けられているという考えが目的論。個人や組織が自己の目標を据えて行動するあり方は目的志向的だが、それだけでは本来はまだ目的論的姿勢とは呼べない。だが、目的志向であることは、目的論の考えを妥当だと思っているから起こることであるので、そしてまた、目的論も己の思考を妥当だと思っているので、その限りでは、目的志向はもはや目的論的だとも言える。プラトンはアリストテレス以前に、観念や物質が合目的的に形成されるという考えを基礎にしていた。 アリストテレスは、万物が一定の目的の実現のために存在するという説をたて、これを初めて体系的に展開した。たとえば、ポリス的生物(Zoon politikon)にある目的は、ポリス内でのみ可能な、良き生の実現とされた。これを目的論という。アリストテレスの場合、目的はそもそも個人の自己決定によるものではない。神的なものに与ることが、自由意志を超えた必然の目的なのである。目的論は、トマスにおけるごとく、神によって目的が与えられることにより成立するという考えにいたることもあるから、逆にそれを利用しての存在を証明しようとする試みもでてきている。目的論はそのとき神学に近接する。カントにとって、目的論的でないものは、因果論機械論的なものだった。このときの目的を彼はZweckと呼んで、Zielとはしていない。なお、種にとっての自己保存という善きもの、を目的として想定するテレオノミーとは、目的論は、個体にとって善きものが目的であるという点で対立する。進化論では進化の軌跡によって後から想定される目的しかないのに対し、目的論では展開の前から目的が定まっている。

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カテゴリ: 和製漢語 | 哲学関連のスタブ項目 | 法関連のスタブ項目

更新日時:2008年9月28日(日)11:12
取得日時:2008/10/04 17:51


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki