登龍門(とうりゅうもん)とは、成功へと至るために乗り越えなければならない難しい関門を指した諺上の概念である。特に、立身出世のための関門、あるいは、ただ単にその糸口という意味で用いられる。鯉の滝登りともいわれ、鯉幟という風習の元になっている。
この諺は『後漢書』李膺伝に語られた故事に由来する。それによると、李膺は宦官の横暴に憤りこれを粛正しようと試みるなど公明正大な人物であり、司隷校尉に任じられるなど宮廷の実力者でもあった(党錮の禁を参照)。もし、若い官吏の中で彼に才能を認められた者があったならば、それはすなわち将来の出世が約束されたということであった。このため彼に選ばれた人のことを、流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて、「竜門に登った」と形容したという。
なお、「竜門」とは禹が、その治水事業において山西省の黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流のことである。
上記のとおり「登竜門」とは「竜門ヲ登ル」という意であり「応天門」や「天安門」のような門のことではない。
関連項目
失楽園
序の口
カテゴリ: 慣用句 | 中国の言葉の文化 | 秦漢
更新日時:2008年6月15日(日)12:39
取得日時:2008/07/20 12:26