画面解像度(がめんかいぞうど)とは、コンピュータ等の電子ディスプレイにおける解像度のこと。 なお、誤解については「#よくある誤解」を参照のこと。
目次
1 概要
2 単位
3 よくある誤解
4 代表的な画面モード
5 テレビ・ビデオにおける主な画面解像度
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現在一般に使用されているラスタスキャン型の電子ディスプレイ(以下、ディスプレイ)は、画素(ピクセル)と呼ばれる小さな点を縦横に並べ、それらの点の輝度を別々に制御することで画面を表示している。
従って、同一の表示サイズで比較する場合、ピクセル数が多いほど細やかで綺麗な表示が可能となる。すなわち、表示面上の長さ当たりに存在する画素数(解像度)によって表示の精細度が定められる。例えば、「表示領域の水平長が10cmで水平方向画素数が1000点」の場合と、「表示領域の水平長が20cmで水平方向画素数が2000点」であった場合、画面解像度は同一の10pixel/mmとなる。歴史上、印刷分野においてインチ単位での解像度(スクリーン線数)が用いられていたことから、コンピュータ等もこの単位長さにはインチが用いられており、ISO加盟国においても、解像度の単位は1インチ(=25.4mm)当たりの画素数(単位:dpi(dots per inch)またはppi(pixels per inch))で表示される事が多い。
画面解像度は、ディスプレイの表示性能を測る重要な要素のひとつである。一般的なCRT表示器の解像度は70?100dpiであり、また、特に解像度を高めた液晶ディスプレイには200dpi程度のものもある。
最近、画面解像度をあらわす単位として、印刷分野の単位と区別する目的でppiがしばしば用いられる。これは、階調表現能力が異なる別の技術に、同一の単位を用いることで発生すると思われる混同を防止する為である。
例えば、印刷の100dpiとディスプレイの100pixel/inchを同じ単位(dpi)で表現すると、あたかも、同じ表現能力であるかのような誤解を生じる。最も一般的な印刷とディスプレイを想定すれば、トナーを用いる電子写真印刷のドットが二値表示しか出来ないのに対し、ディスプレイの画素においては多値表示(例えば256階調表示)が可能であるため、ディスプレイの100pixel/inchのほうが表示能力が高い(情報量が多い)。なお、本稿においては誤解を生じる恐れが無いため、dpiとppiを同じとして記載している。これは例えば1000ピクセルの画像を100%表示すれば1000ドットとなることによる。
また、カラー表示装置やカラー撮像装置において、画素との用語で指すものが、白黒表示が可能な最小単位を指す場合と、その白黒表示を構成する最小単位を指す場合があることに注意を要する。本稿では、前者の意味で記載している。
コンピュータの分野では、大抵の場合1024×768等の「表示に用いられる総画素数」(以下、表示容量)が、「解像度」(または「画面解像度」、「表示解像度」)と呼称されている。これは、例えばテレビ受像機における解像度(例:水平解像度400本)等の表現とも整合している。しかし、これらは物理的な解像度を意味する用語ではなく、表示可能な画素の「総数」を示す用語であるので注意が必要である。
物理的な解像度とは、像を分解しうる程度(能力)を表現する用語である。すなわち、物理的な像のサイズが定義できるような対象物(画面、印刷結果、写真フィルムなど)に対して、細部の表現力を表す用語である。したがって、物理的な解像度とは、その像の区別可能な最小単位(画面であれば画素、印刷結果や写真フィルムであれば、解像度チャートで像が分解できるライン/スペース)が対象物の単位長さあたりに含まれ得る数によって表現される概念であり、あくまで総数ではなく精細度を表すものである。これに対し、表示容量は、それが表示される対象のサイズをまったく規定していない概念である。表示容量を表現する目的で「解像度」との表現が含まれる用語を用いることにより、本来の解像度を議論する際に無用の混乱を招いており、本来は明確に使い分けられるべきである。
本稿の記載は、本来の物理的な解像度の定義に従っている。
一般的な、いわゆる15インチ(表示領域対角線長約38cm)の表示器での画面解像度も示す(水平長30.5cm(12インチ)の場合)。近年の携帯機器への比較用として2.5インチ相当のものも示す(垂直長3.8cm(1.5インチ)の場合)。なお、一般的に標準の解像度はMacintoshにおいて72dpi、Windowsにおいて96dpi(ただしMacintosh系のアプリケーションにおいては72dpi)である。いわゆるWYSIWYGを実現するには、なるべく標準解像度に近いディスプレイを選択する必要がある。また液晶ディスプレイにおいては、物理的に推奨されている画素数を選択すべきである。
特定のコンピュータでどの画面モードが表示できるのかは、ビデオ表示回路の構成に依存している。すなわち、表示に必要な容量のビデオメモリが搭載されていて、ディスプレイのインタフェース仕様に合致させた適切なビデオ信号を生成する必要がある。また、ディスプレイは、その表示内容を観察するためだけであれば、その信号を表示できるディスプレイを用いれば十分であるが、その表示内容が含んでいるすべての情報を本来の画面解像度で表示するためには、各画面モードの画面解像度を表示できる能力を備えたディスプレイを用いる必要がある。
以下の表はピクセル数の少ない順に画面解像度の種類を並べたものである。一部のアスペクト比については、「16:9」よりも縦が広いことを示す為「16:10(8:5)」と記述した。
一部の画面モードはピクセルが正方形でないため、アスペクト比はピクセル数の比とは異なる。
通称(末尾の"モード"は省略)横×縦アスペクト比(横:縦)ピクセル数画面解像度携帯
sQCIF(Sub-QCIF)128×964:312,28810.7dpi64dpi
QCIF(Quarter-CIF)176×14411:925,34414.7dpi96dpi
QVGA (Quarter-VGA)320×2404:376,80026.7dpi160dpi
WQVGA (Wide-QVGA)400×2405:396,00033.3dpi160dpi
CIF352×28811:9101,37629.3dpi192dpi
CGA(2色)640×2004:3128,00053.3dpi133dpi
HVGA(HalfVGA)480×3203:2153,600-dpi-dpi
EGA640×350約9:5224,00053.3dpi233dpi
PC-98ノーマル (DCGA)640×40016:10(8:5)256,00053.3dpi266dpi
VGA (MAC13インチ)640×4804:3307,20053.3dpi320dpi
WVGA (Wide-VGA)800×4805:3384,00066.7dpi320dpi
SVGA (Super-VGA)800×6004:3480,00066.7dpi400dpi
UWVGA (Ultra-WVGA)1024×48032:15491,52085.3dpi320dpi
MAC16インチ832×6244:3519,16869.3dpi416dpi
WSVGA (Wide-SVGA)1024×600約8:5614,40085.3dpi400dpi
UWSVGA (Ultra-WSVGA)1280×60032:15768,000106.7dpi400dpi
XGA (MAC19インチ)1024×7684:3786,43285.3dpi512dpi
PC-98ハイレゾ1120×750約3:2840,00093.3dpi500dpi
WXGA (Wide-XGA)1280×7685:3983,040106.7dpi512dpi
XGA+1152×8644:3995,32896dpi576dpi
MAC21インチ1152×870約4:31,002,24096dpi580dpi
フルワイドXGA1366×76816:91,049,088113.8dpi512dpi
Quad-VGA(1.2メガピクセル)1280×9604:31,228,800106.7dpi640dpi
WXGA+ (Wide-XGA+)1440×90016:10(8:5)1,296,000120dpi600dpi
SXGA (Super-XGA、1.3Mピクセル)1280×10245:41,310,720106.7dpi682dpi