生物多様性
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生物多様性に富む地域例:アマゾン熱帯雨林

生物多様性 (せいぶつたようせい、英語 'biodiversity', 'biological diversity') とは、生態系生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していることを指す。

生物多様性の定義には様々なものがあるが、生物の多様性に関する条約では「すべての生物(陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらが複合した生態系その他生息又は生育の場のいかんを問わない。)の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」[1]と定義されている。
目次

1 用語の履歴

2 定義

3 生物多様性の評価

4 生物多様性の分布

4.1 ホットスポット

4.2 海洋


5 生物多様性と進化

6 生物多様性への脅威

7 保全

8 法律における位置づけ

9 生物多様性基本法案の成立

10 生物多様性の現在の課題

11 資源としての利用

12 脚注

13 関連項目

13.1 参考図書


14 外部リンク

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用語の履歴

「生物多様性 (biodiversity)」は、「生物学的多様性 (biological diversity)[2]」を意味する造語である。

1985年に、 ⇒アメリカ合衆国研究協議会(National Research Council, NRC) による生物学的多様性フォーラム[3]の計画中に、W.G.ローゼンによって造語された。なお「Biodiversity」が初めて公式文書に使われたのは、1988年に出版された昆虫学者生態学者エドワード・オズボーン・ウィルソンによるこのフォーラムの報告の書名としてである [4] [5]

1986年以降、生物多様性という用語とその概念は、生物学者、環境保護活動家、政治指導者、関心をもつ市民らにより、世界中で広く用いられることになった。これは20世紀最後の10年間に見られた絶滅種に対する関心の広まりとよく一致している。

(訳注) 本文中のNational Research Council(NRC)は全米科学アカデミー(National Academy of Sciences, NAS) の下部機関。 ⇒同名のカナダ政府組織(NRC)とは別組織。


定義

「生物多様性」は、いくつかの側面があるため、標準的な一義的な定義というものはないが、以下の3つの定義で説明ができる。
「生物学的構造の全てのレベルでの生命の多様性」[6] - 最も簡単な定義

「異なる生態系に存在する生物間での相対的な多様性の尺度」 - この定義の「多様性」は、1種内の多様性、種間の多様性、および生態系間の多様性を含む。

「ある地域における遺伝子生態系の総体」 - この定義の長所は、実態をうまく表しているように思われることと、生物多様性として定義されてきた慣例的な3段階の切り口を統一的に扱える点である。


遺伝的多様性 ? ある1種の中での遺伝子の多様性。同じ種の中での個体間の違いと、個体群間の違いがある(→集団遺伝学も参照されたい)。

種多様性 ? 種間の多様性(簡単に言えば、多くの種が存在すること)。

生態系の多様性 ? より高次の水準、すなわち生態系(遺伝子が究極的に寄与する、異なった諸過程の豊富さ)における多様性。

上記の定義のうち最後のものは、生物学における伝統的な5つの生物の層(個体・個体群・生物群集・生態系・景観)と同じであり、複数のレベルでのアプローチに付加的な正当性を与えている。

1992年リオデジャネイロ市で開催された環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)では、生物多様性は次のように定義された:「すべての生物(陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらが複合した生態系その他生息又は生育の場のいかんを問わない。)の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」

これは生物の多様性に関する条約で採用された定義であって、生物多様性に関して法的に認められた唯一の定義と言えるものに最も近い。この条約には、アンドラブルネイバチカンイラクソマリア東ティモールアメリカ合衆国を除く全ての国が締約国として参加している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki