生物の分類(せいぶつのぶんるい)では、生物を統一的に階級分類する方法を説明する。分類学、学名、Category:分類学、 ⇒ウィキスピーシーズも参照のこと。
目次
1 概説
2 アリストテレスの分類
3 リンネの分類
4 現在の生物分類
5 分類名の接尾辞
6 最上位分類の変遷
6.1 二界説
6.2 三界説
6.3 五界説
6.4 六界説
6.5 八界説
6.6 三つのドメイン
6.7 各界の関連
6.8 最新の動向
7 一般的分類例
7.1 原核生物(=モネラ界)
7.2 真核生物
7.2.1 原生生物界
7.2.2 植物界
7.2.3 菌界
7.2.4 動物界
8 分子系統学的分類例
9 参考文献
10 関連項目
//
判明している生物の種は、300万から1,000万種である。それぞれの種には学名(属名+種小名または属名+種形容語)がつけられる。学名の前半は属名で、属とはごく類縁関係が近い種をまとめたものである。これらを分類してその分類グループに分類名をつけることが行われている。さらにこの分類を階層的に(小分類>中分類>大分類etc)体系付けすることで、いろいろな生物グループ同士の類縁関係、ひいては進化の系譜を明らかにしようとする。
分類学は、それぞれの時代において、その当時までに判明した情報に基づいてできるだけ納得の出来るような分類の体系を模索し続けてきた。リンネの時代には形態を中心に、顕微鏡が使われるようになればそこから得られる情報をも利用し、生化学が発達すれば色素なども利用し、常にできるだけ納得のいく体系が探し求められた。そのため、分類体系は時代と共に変化しつつ、次第に正しい姿に近づいているものと考えられる。20世紀末には遺伝子そのものを参照する分子遺伝学の手法が取り入れられ、多くの分類群において大きな見直しが迫られている。したがって、このような体系は今後も変更を余儀なくされることがままあるはずである。
しかしながら、それぞれの時点において、どれかの体系を採用しなければ文章は作れない。そのため、Wikipediaはそれぞれの群で特定の体系を採用している。したがって、その記述が他の書籍等と異なる場合があること、どちらが正しいかの議論が困難な場合があることを記しておく。
どのような分類体系が合理的かは、アリストテレス以来さまざまな工夫がされ、案が出されてきた。 彼の『動物の発生』では動物分類は次のようになる。
有血動物
胎生
人類
胎生四足類
鯨類
卵胎生
軟骨魚類
卵生
鳥類
卵生四足類
無足類
不完全卵生
魚類
無血動物
不完全卵生
軟体類
軟殻類
蛆生あるいは自然発生
有節類
無性生殖または自然発生
殻は類
その他
アリストテレスの権威が絶対とされた中世は、この動物分類が支配的であった。
近代的な分類法の刷新はリンネから始まった。
リンネは種の学名に二名法(属名と種小名の2語の表す)を採用し、分類を体系づけた。 また、属・種の上位分類として、綱・目を設けて、階層的な分類体系とした。
現在の生物分類でもこのルールは変わっていないが。リンネの時代に比べると階層構造はより多段階となっている(後述)。
しかしリンネの分類自体が現在もそのまま生きているわけではない。例えば、リンネはクジラを魚類に分類していたがこれは誤りであった。 また植物をおしべの本数を元に分類したことは有名だが、現在の植物分類ではこの分類手法は捨てられている。
また、リンネの時代には「進化」の概念がなかったため、リンネの分類はあくまでも形態の類似異同の差異による操作に限られる限界があった。