漢数字(かんすうじ)とは数を表記するのに使われる漢字である。十進法の数詞および位取り記数法で用いる。前者は漢字文化圏内で相違がある。
目次
1 字
2 字源
2.1 〇、零
2.2 一、二、三
2.3 四
2.4 五
2.5 六
2.6 七
2.7 八
2.8 九
2.9 十、廿、卅、?
2.10 百
2.11 千
2.12 万、萬
3 数詞
3.1 日本語
3.2 中国語
3.3 朝鮮語
4 大数
5 小数
5.1 日本語
6 分数
7 位取り記数法
8 参考文献
9 関連項目
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漢数字には 0 から 9 を表す数字、10 の冪を表す位の字、それらを合わせた複合字がある。複合字は現在では使わない。
以下に漢数字を示す。これらの字は〇と零を除き、甲骨文字の時から使われており、意味に変化がない。ただし四と万は字形が変わっている。
種類数漢数字日本語中国語朝鮮語ベトナム語
標準[1]呉音漢音訓中古音[2]普通話上海語広東語
数字0〇、零れいりょうれい lengl?nglinling4yeonglinh
1一いちいちいつひと?jity?yikyat1ilnh?t
2二ににじふたnyijH?rniyi6inh?
3三さんさんさんみsams?nsesaam1samtam
4四よんししよsijHs?sisei3sat?
5五ごごごいつ、いnguXw?gnng5ong?
6六ろくろくりくむljuwkli?lokluk6yukl?c
7七ななしちしつななtshitq?qikchat1chilth?t
8八はちはちはつやp?tb?bakbaat3palb?t
9九きゅうくきゅう(きう)ここのkjuwXji?jioegau2guc?u
位10十じゅうじゅう(じふ)しゅう(しふ)とお(とを)、そdzyipsh?zheksap6sipth?p
100百ひゃくひゃくはくもも、お(ほ)p?kb?ibakbaak3baekb?ch
1000千せんせんせんちtshenqi?nqichin1cheonthi?n
10000万まんまんばんよろず(よろづ)mjonHw?nvemaan6manv?n
複合20廿にじゅうにゅう(にふ)じゅう(じふ)はたnyipni?nnieye6ipni?m
30卅さんじゅうそう(そふ)そう(さふ)みそsops? sa1sap-
40?しじゅうしゅう(しふ)しゅう(しふ)よそ x? se3sip-
中古音の無印は平声または入声、-X は上声、-H は去声を表す。
混同や改竄を防ぐための特別な漢数字については大字 (数字) を参照すること。
他の漢数字と異なり「〇」は新しい字であり、唐より前には現れない。後漢に完成した九章算術には「(引き算の時)同符号は引き、異符号は加える。正を無入から引いて負とし、負を無入から引いて正とする」とある[3][4]。この「無入」とは 0 のことであるが、専用の字はなく、表記には空白を用いていた。
唐の武則天(在位:690年 - 705年)が制定した則天文字に「〇」が現れるが、これは「星」の代替字であり 0 の意味はなかった。なお則天文字には、このように楷書的でない形の字がいくつかある。
718年、太史監(天文台長)の瞿曇悉達が九執暦を漢訳し、0 を点で記すインドの数字を導入した。しかし算木を用いていた中国の天文学者や数学者は受け入れなかった[5]。旧唐書(945年)は 3040 および 0 を「三千四十」、「空」と記し[6]、また新唐書(1060年)は 3201 および 0 を「三千二百一」、「空」と記している[7]。この「空」は仏教の空と同じく、サンスクリット語の ????? (シューニャ)の訳語である。現在も、朝鮮語とベトナム語は「空」を 0 の意味に用いる(?/kong と kh?ng)。また江戸時代の和算家も 0 を「空(くう)」と呼んでいた。
南宋の時代、蔡元定(1135年 - 1198年)は律呂新書の中で、118098 および 104976 を「十一萬八千□□九十八」、「十□萬四千九百七十六」と書いている[8]。