地形輪廻(ちけいりんね)とは、河川の侵食により地形が変化して行く過程のこと。侵食輪廻(しんしょくりんね)とも言う。アメリカのW.M.デイビスが提唱した。
原地形(げんちけい)が侵食を受けて幼年期地形(ようねんきちけい)となり、壮年期地形(そうねんきちけい)、老年期地形(ろうねんきちけい)を経て平坦な準平原(じゅんへいげん)となる。
目次
1 原地形
2 幼年期地形 (young)
3 壮年期地形 (mature)
4 老年期地形 (old)
5 準平原 (peneplane)
6 文献
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地形輪廻の最初の段階で、地表面が侵食を受けていない状態。火山活動により形成されたばかりの山体や、海底から隆起したばかりの海岸平野、隆起準平原がこれに当たる。
侵食作用が始まった最初の段階。 河川は下刻作用が盛んでV字谷となり、急流や滝を伴う。それ以外の箇所は原地形の地表を保存し高原状を呈する。
侵食が進み、地形の起伏が最大となった段階。原地形の地表はほとんど保存されていない。尾根は鋭く尖り、谷はV字谷をなす。谷底平野はほとんど発達していない。
アルプス山脈、ヒマラヤ山脈、日本アルプスなどが壮年期地形の典形である。
侵食がさらに進み、地形の起伏が緩やかになった段階。谷の幅が増大して谷底と谷壁の境界が不明瞭となり、尾根や山頂は低く丘陵となる。河川は比高が少なくなり、谷底が侵食基準面に近付くにつれて侵食作用は弱まる。
地形輪廻の最後の段階。侵食作用によって地形面の高さが侵食基準面近くまで下がり、全体的に起伏の緩やかな平原が広がる。所々に侵食に取り残された残丘が見られる。
準平原が隆起したものを隆起準平原(りゅうきじゅんへいげん)という。侵食基準面が地形面より低下することにより侵食作用が復活して、新たな地形輪廻の原地形となる。隆起準平原の例としては大台ヶ原がある。
Davis, W.M. 1899. The geographical cycle. Geographical Journal of the Royal Geographical Society, 14, 481-504. カテゴリ: 地形 | 地理学
更新日時:2008年4月6日(日)09:59
取得日時:2008/07/23 07:35