湧水(ゆうすい)とは地下水が地表に自然に出てきたもののことである。湧き水(わきみず)や泉(いずみ)、湧泉(ゆうせん)とも言う。大量の湧水は川の源流の1つでもある。
目次
1 湧出機構
2 湧出の利用と管理
3 湧水のさまざまな呼び方
4 名所
5 そのほかの湧水地
6 関連項目
7 脚注
8 外部リンク
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地下水の水頭(地下水ポテンシャルと大気圧の平衡する高さ)が地表よりも高く、かつ地質条件としてこの地下水が地表に出てくる条件がある場所において、地下水が湧出し、水が湧き出る(泉)。このような地形は、沢の谷頭(こくとう、たにがしら)部、山地と平地(へいち)の境目、台地の崖線沿い、扇状地の末端(扇端部)、などが多い。また、石灰岩の洞窟は地下水による浸食で形成されることから、鍾乳洞も湧水地点となる。
地下水位が低下することで、湧出量が減少したり、涸れたりする。
湧出の利用と管理中国雲南省の湧水。農業用水として利用される。現地住民が相互利益に配慮して管理しているローカル・コモンズである。
湧水は古くから飲料、洗濯、農業などに広く利用され、地域住民の生活や生業に深く結びついた存在である。
沖縄県のように河川の水資源に乏しい島々では、地域住民が湧水を特に大切に利用、管理してきた。また、開発途上国にあっても、上水道が未整備な地域や安全な水へのアクセスが制限されている地域が広範に残っているために、湧水は井戸とならんで住民にとって大切な生活用水となっている。
湧水の農業用水としての利用も広い範囲で行われている。近年では低位にある河川などの真水をポンプを用いて汲み上げて配水し農業使用する場合が多い。しかし、高位に湧き出る真水は、量さえ確保できれば高低差を利用して容易に配水することができる。そのため、湧水は古くから動力を用いないで済む農業用水として利用されてきた。
このように湧水は伝統的に地域コミュニティの住民によって共有資源、すなわちローカル・コモンズとして利用管理されていた。しかし、上水道や農業用水路の整備、大規模な工業用水など地下水の汲み上げ利用にともなって、湧水の利用、管理は地域住民の手から離れつつあり、そのために住民の参加しなくなった湧水、水源の荒廃が危惧されている。こうした中で地域住民を湧水の利用者、管理者として評価しようという草の根民活論が注目されている。
各所の湧水で水の持ち帰りを行えるが、あまり大量の水を持ち帰るのは勧められない。 湧水の大半は何の処理もされていない天然の物なので時間が経過すると共に雑菌類が繁殖し飲用に適さなくなるためである。 よって汲んだ場合はできるだけ早く使うのが望ましい。
日本全国では宗祇水など、また湧水を利用した給水システムを江戸時代に完成した町(轟水源を利用した轟水道をもつ熊本県宇土市)などもある。
湧水は地域とその歴史などから、日本では古来からさまざまな呼び方がされている。これらには「清水(しょうず、しみず)」、「お清水(おしょうず)」、「生水(しょうず)」[1][2]、「出水(いでみず、でみず)」、「涌水(ゆうすい、わきみず)」[3][4]、「泉水(せんすい)」、「どっこん水(すい)」[5]などがある。
名所
ハケの湧水(東京都)
龍泉洞(岩手県下閉伊郡岩泉町)
尚仁沢湧水(栃木県塩谷町と矢板市)
竹田湧水群
竹田の湧水(大分県竹田市)
黒部川扇状地湧水群(富山県黒部市生地)
忍野八海(山梨県南都留郡忍野村)
安曇野わさび田湧水群(長野県安曇野市)
柿田川湧水群(静岡県駿東郡清水町)
瀞川平の千年水(兵庫県美方郡香美町)
稲積水中鍾乳洞(大分県豊後大野市)
水前寺成趣園(熊本県熊本市)