温帯夏雨気候(おんたいかうきこう)は、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで温帯に属する。記号はCwa,Cwb,Cwc。温暖冬季少雨気候(おんだんとうきしょううきこう)ともいう。
目次
1 この気候のあらまし
2 この気候の成立条件
3 分布
3.1 分布地域
3.2 この気候に属するおもな都市
4 気候の特徴
5 土壌と植生の特徴
6 農業の特徴
7 外部リンク
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夏は降水量が多く高温湿潤となるも、冬には乾燥した気候になるのが特徴。亜寒帯との境界部を除けば冬の寒さはあまり厳しくない。
樹木は低緯度では照葉樹、高緯度、高地では落葉樹、針葉樹もみられる。
この気候の成立条件アディスアベバの雨温図(アディスアベバは高山気候にも属する)温帯夏雨気候の世界的な分布
最寒月平均気温が-3℃以上18℃未満。
最暖月平均気温が10℃以上。
年平均降水量が乾燥限界以上。
最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多雨月降水量。
更に、最暖月平均気温によって次の3つに分けられる。
Cwa : 最暖月平均気温が22℃以上。Cwb : 最暖月平均気温が10℃以上22℃未満 かつ 月平均気温10℃以上の月が4ヶ月以上。Cwc : 最暖月平均気温が10℃以上22℃未満 かつ 月平均気温10℃以上の月が3ヶ月以下。※Cwcはごく限られた地域のみに点在する。
各大陸のサバナ気候?温暖湿潤気候への移行部またはサバナ気候地帯の緯度に相当する高原(海抜2000mまで)に多く分布する。
典型的パターンの地域としては、華南、華中の内陸部、インド北部、ブラジル南西部・オーストラリア北東岸、アフリカ中南部などが該当する。
日本でも、群馬県前橋市や埼玉県熊谷市・秩父市など関東地方の内陸部や、大分県大分市・湯布院など大分県の一部地域が定義上はCwaに属するが、冬の寒さなどこの気候区の典型的なパターンとは異なる特徴を持つ。
この気候に属するおもな都市
香港(中華人民共和国)
昆明(中華人民共和国、低緯度だが海抜1892mの高原のため熱帯に入らない)
青島(中華人民共和国、中緯度地方の為、冬の寒さは厳しい)
ハノイ(ベトナム)
グワーハーティー(インド)
アラハバード(インド)
アディスアベバ(エチオピア)
ハラーレ(ジンバブエ)
アンタナナリボ(マダガスカル)
プレトリア(南アフリカ)
コルドバ(アルゼンチン)
クスコ(ペルー)
メキシコシティ(メキシコ)
気候の特徴
香港・広州などサバナ気候?温暖湿潤気候への移行部ではいわゆる亜熱帯の気候を呈する事が多い。モンスーンの影響を強く受ける地域で、夏は海洋からの暖かく湿った風と熱帯低気圧の影響で高温多雨となる一方、冬は大陸からの暖かく乾燥した風の影響で温暖少雨となる。
年降水量は1000?2000mmと多い。雨季と乾季の区別はサバナ気候のように明瞭ではなく、段階的に移り変わることが多い。
低緯度では高地、中緯度では内陸部となることが多いため、他の気候に比べ、日較差は大きいほうである。
比較的緯度が高い地域では、低緯度地域に比べ冬の寒さが厳しい。