深海
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この項目では一般的な意味の深海について記述しています。Mr.Childrenのアルバム『深海』については深海 (Mr.Children)をご覧ください。海の垂直区分。 表層(epipelagic)、中深層(mesopelagic)、漸深層(bathypelagic)、深海層(abyssopelagic)、超深海層(hadal zone, hadopelagic)

深海(しんかい)は、一般的に海面下200mより深いを指すが、厳密な定義は存在しない。

深海は光合成に必要な太陽光が届かないため、表層とは環境生態系が大きく異なる。高水圧・低水温・暗黒などの過酷な環境条件に適応するため、生物は独自の進化を遂げており、表層の生物からは想像できないほど特異な形態・生態を持つものも存在する。また、性質の相異から表層と深海の海水は混合せず、ほぼ独立した海水循環システムが存在する。

地球の海の平均水深は3,729mであり、深海は海面面積の約80%を占める。21世紀の現在でも大水圧に阻まれて深海探査は容易でなく、大深度潜水が可能な有人や無人の潜水艇や探査船を保有する国は数少ないなど、深海のほとんどは未踏の領域である[1]
目次

1 深海の構造

2 深海帯

3 水温

4 水圧

5 密度

6 塩分濃度

7 太陽光

8 海水の混合と分離

9 深層水

10 深層流

11 生物

11.1 酸素極小層

11.2 物質生産

11.3 化学合成生態系

11.4 浅海との繋がり


12 深海探査

12.1 しんかい6500

12.2 かいこう

12.3 アルビン

12.4 ミール

12.5 バチスカーフ・トリエステ


13 参考文献

14 出典・脚注

15 関連項目

16 外部リンク

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深海の構造

深海は深度によって次のように区分される。区分者により数値が異なることがある。また、深海層を含めない場合もある。

中深層 200-1,000m

漸深層 1,000-3,000m

上部漸深層 1,000-1,500m

下部漸深層 1,500-3,000m


深海層 3,000-6,000m

超深海層 6,000m以深


深海帯

水深4,000-6,000mには地球の表面積のほぼ半分を占める広大な深海底が存在し、ここまでを深海帯としている。これより深い超深海帯は海溝の深部のみが該当し、海全体に占める割合は2%に満たない。

世界最深地点は、西太平洋に位置するマリアナ海溝チャレンジャー海淵で、海面下10,920m±10mである。


水温深海の海水温度
1.高緯度海域 2.低緯度海域 色の付いた部分が温度躍層

上部漸深海帯では水温が急激に降下し、下部漸深海帯ではさらにゆるやかに下降する。深海帯では水温はほとんど変化せず、水深3,000m以深では水温は1.5℃程度で一定になる[2]

低緯度海域では水深200-1,000m付近で水温が急激に変化する温度躍層(thermocline)が存在し、中緯度海域では暑い時期だけ生まれる。高緯度海域では存在しない。

水深300m付近まで混合層と呼ばれる海水が上下に移動出来る領域があり、ここでは低緯度海域の赤道直下では30℃付近、中緯度海域は10-20℃となり、高緯度海域は表層から深海まで2-3℃前後で一定となっている。低・中緯度の両海域では1,000mより深い深海は2-3℃前後となって一定となる[1]


水圧

水深が深くなればなるほど大きな水圧がかかることになり、有人潜水艇などの内部気圧を地上と同じに保つためには、10m毎に1気圧ずつ増える周囲の圧力に抗するだけの強度が求められる。深海生物はすでに体内の圧力が周囲の水圧と同じになっており、深海中では押しつぶされることは無いが、逆に短時間で海上に引き上げられると体内に溶け込んでいたガスが膨張してしまう[1]


密度深海の海水密度
1.高緯度海域 2.低緯度海域 色の付いた部分が密度躍層

海水は塩分をはじめさまざまな物質が溶け込んでおり、純水より密度は高く1.024-1.028g/cm3程度になっている。海水密度は塩分濃度などと共に温度にも影響を受ける。密度も水温同様に緯度と深度で異なっており、低緯度海域では水深300-1,000m付近で密度が急激に変化する密度躍層(pycnocline)が存在し、中緯度海域では夏だけ生まれる。高緯度海域では存在しない。

水深300m付近まで混合層と呼ばれる海水が上下に移動出来る領域があり、ここでは低緯度海域では1.024g/cm3付近、高緯度海域は表層から深海まで1.028g/cm3強で一定となっていて、中緯度海域は両者の中間となる。いずれの海域でも2,000mより深い深海は1.028g/cm3強の一定となる[1]


塩分濃度深海の塩分濃度


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen