水(みず)は、化学的には化学式 H2O で表される水素と酸素の化合物。水面から跳ね返っていく水滴海水
常温常圧では無味、無臭、ごくわずかに青緑色(一般的には『無色』として扱われるが厳密には誤り)を呈す透明の液体である。地球表面、特に海洋に豊富に存在する。生物の生存、日常生活をはじめ、工業や医療などに不可欠であり、人類にとって最も身近な物質の一つである。人体の60%から70%程度が水である。この様に身近である水だが、宇宙全体から見ると液体の水として存在している量は少ない。
固体は氷、液体は水、気体は水蒸気と呼ばれる。温度の高い液体の水を湯(ゆ)と言い、特に温度の高いものを熱湯(ねっとう)と言う。理・工学的な分野では熱水(ねっすい)という語も用いられる。
目次
1 物理的性質
1.1 亜臨界水・超臨界水
1.2 過冷却水
1.3 アモルファス氷
2 化学的性質
3 水の分布
3.1 地球上の水
3.2 太陽系の水
3.3 太陽系外の水
4 生物と水
4.1 水素結合による利点
4.2 人体における水の過不足
4.2.1 脱水症
4.2.2 水中毒
5 人間の生活と水
5.1 水の供給
6 水の使用
6.1 グローバルな使用状況
6.2 家庭での水の使用状況と用途
7 その他の水の用途
8 水と哲学
9 水(氷)の研究史(近代以降の主要なもの)
10 水と芸術
10.1 文学
10.2 音楽
11 別称
12 代表的な慣用句
13 参考文献と脚注
14 関連項目
15 外部リンク
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物理的性質水の三態 273.16 K、610.6 Paでは三態が共存する。この温度を水の三重点と呼ぶ
常温、大気圧下で僅かに青緑色を呈す透明な液体。1気圧の大気圧下での沸点は約100 °C(より正確には99.974 °C )、融点は0 °C (実際には99.974 °C 以下の水蒸気も、0 °C 以下の水も存在する)。3.98 °C のとき最も比重が大きく、固体は液体より比重が小さい(通常気圧において、氷の比重は0.9168 である)。そのため固体である氷は液体の水に浮き、氷に圧力をかけると融ける。これは多くの他の分子とは異なる水の特性であり、水分子間での水素結合によるものである。液体の状態では 10−7 (mol/L) (25 °C) が電離し、水素イオン(正確にはオキソニウムイオン)と水酸化物イオンとなっている。一般に無色透明と言われる場合が多いが実際にはこの電離したイオンの関係でごく僅かな青緑色を呈す。
沸点と融点が100 °C と0 °C というきりのいい数値であるのは、水の性質を基準として摂氏での温度の目盛りが定義されたためである。また、4 °C のときの1cm3あたりの質量を基準に1g(グラム)を定義したり、1gの水の温度を1K(1 °C の温度差)上げるのに必要な熱量を1cal(カロリー)と定めたりするなど、単位の基準に使われることが多かったが、不純物の存在による不正確さに加え、たとえば 1gを求める場合には、体積、圧力、温度を規定しないと正しい重量が得られないという本質的な精度の問題があるため(キログラムを参照)、近年では一意に求めることができる水の三重点が1Kの基準となるのを除けば、基準としての役割はほとんどなくなっている。