水死体
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水死(すいし)とは、ヒト口腔内から吸引された液体が気管へ侵入し、に水がたまるなどして気道がふさがれることにより引き起こされる窒息死の一種である。主に水難事故の延長で引き起こされる死である。溺死(できし)ともいう。

喀血吐血による血液の吸引・逆流による窒息死は水死とは呼ばない。
目次

1 日本での概況

1.1 発生件数

1.2 発生場所

1.3 発生要因


2 水死に至るまでの過程

2.1 水死を招く状況

2.2 初期の酸素欠乏症状

2.3 気管に水が入る

2.4 心停止、そして死へ

2.5 子供に多い要因


3 応急措置

4 その他

4.1 事件性のある水死体

4.2 自殺

4.3 裁判


5 予防策

5.1 海水浴の場合

5.2 プールの場合

5.3 川の場合

5.4 釣りの場合

5.5 浴槽の場合

5.6 その他の場合


6 土左衛門

7 関連項目

8 外部リンク

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日本での概況


発生件数

2002年平成14年)の警察庁のまとめによると(また以下に出てくる数字もこの資料による)、日本での水難事故の発生件数は1,722件で、その内死亡者は951件である。死亡率は約50%と決して低い数字とはいえない。交通事故などに比べても圧倒的に死亡率が高い。

死亡者の内訳として高校卒業相当年齢以上65歳未満が557名、水死者全体の57.0%を占めている。65歳以上の高齢者284名 (29.1%) で、以下高校生相当年齢、未就学児童、小学生中学生と続く。しかし、65歳以上の高齢者の水難事故者数の7割近くは死亡しており、致死率では一番高い年代である。これは、いざ溺れるなりの事態に陥った時、対処できうる体力がないからであり、また、自分はまだまだ若いという過信も重なって不遇な状況にも陥りやすいからでもある。


発生場所

発生場所としては、が一番多く、501名の死亡者が出ている。これは水死者全体の50%近くを占める。以下、河川282名(28.9%)、用水路106名(10.8%)、沼池67名(6.9%)、プール7名(0.7%)と続く。用水路という聞きなれない場所が見られるが、これは泥酔した人が歩行中に誤って、側溝などの用水路に転落し水死したケースである。これは釣りや水泳中に死亡したケースと匹敵するぐらい多い行為であり、決して笑い事では済まされない。

また、0歳児と1歳児の水死の数それ自体は多くはないが、その約80%が浴槽であり、風呂場での水死が多い事が特徴としてあげられる。乳児の死亡率の低さは日本は世界でも指折りだが、0歳児の死亡率は先進国では2番目に高い数字である。1998年平成10年)、厚生省(現厚生労働省)の「乳幼児死亡の防止に関する研究班」の調査で発表されている。これは日本の家庭で残り湯を残すという習慣があるからである。残り湯程度の水があれば簡単に幼児は水死してしまう。


発生要因

水死にいたる以前行為として、魚釣り・魚とりが一番で292名の犠牲者が出ている。これは魚が釣れるのを何時間も待っているという緩慢な行為を続けているため、極度に集中力が低下しているからであり、また眠気も伴い、咄嗟の状況の対処が難しいからである。ウォータークーラーを浮き具の代用にして助かったケースも存在するが、防止策としてはできるだけ一人では行かない、ライフジャケットを着用するなどがある。なお、台風が接近している時に釣りをしていて高波・濁流に流され水死するという事故も毎年発生している。

水死事故の大半は着衣を着ている状態であり、これは普段とは違い不慣れな泳ぎを強制されるからである。なおかつ、裸体時と比べ、体力の消耗は激しい。もし、着衣を着たまま溺れた場合、無闇に泳いで体力を消耗するのではなく、近くにある浮き木などを見つけ、捕まり助けを待つのが賢明である。小学生ならばランドセルの中身を捨て、ランドセルを逆にし、浮き具のようにするといい。着衣時水場に近づくことは危険であるという危機意識を持っていれば、有る程度防ぐことはできる。


水死に至るまでの過程


水死を招く状況

心臓の弱い人が海水浴に行ったとき、急な心臓発作が起こって溺れたり、心臓の強い水泳の選手であっても、急激に水温が下がるなど、何十キロと泳ぎ体力を消耗して溺れたり、湖の水面が凍ってると思って遊んでいたら、氷が破れて落ちて溺れたりなど、様々である。天気や水温やその他の諸状況によっても、人を溺れやすくする状態にさせるため、一概にどうであるかとはいえないが、泳ぎに自信がない人間や心臓が弱い人間などは特に注意しなければならない。また、クラゲなどの毒を持つ動物は、その毒そのものよりも、急な痛みなどからパニックを引き起こすことが危険だとも言われる。

また、自分で湖や川に身を投げ水死するものや、殺人者などによる強制的に人を溺れさせる水死などもある。


初期の酸素欠乏症状

人間がはじめ溺れ始めると、息を無意識に吸おうとする。それが結果としてパニックを招く。何とか空気を吸おうと必死にもがくため、動悸を早めてしまい、もっと空気を必要とさせる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki