水晶の夜(すいしょうのよる、独:Kristallnacht) とは、1938年11月9日夜から10日未明にかけてナチス党員・突撃隊がドイツ全土のユダヤ人住宅、商店地域、シナゴーグなどを襲撃、放火した事件である。帝国水晶の夜とも。
事件のきっかけは1938年11月7日、ドイツ生まれのユダヤ人青年ヘルシェル・グリュンシュパン( ⇒Herschel Grynszpan)が、パリでドイツ大使館付三等書記官のエルンスト・フォン・ラート( ⇒Ernst vom Rath)を狙撃し、ラートが2日後の11月9日に死亡したことによるものとされる。ラートは皮肉にも、ナチス体制に疑問を持つ人物だったという。この事件を煽動し計画したのはナチ宣伝相のヨーゼフ・ゲッベルスだといわれている。
事件後も警察・消防はドイツ当局から介入を禁じられたため無法状態となり、ナチに賛同した非ユダヤ系国民によるユダヤ人商店・住宅の打ち壊し・強奪にも発展した。破壊され砕け散った窓ガラスが月明かりに照らされて水晶のように輝いたことから水晶の夜(クリスタルナハト)と言われているが、実際には殺害されたユダヤ人のおびただしい血や遺体、壊された建造物の瓦礫等で、現場は悲惨なものだったという。
11月9日という数字
奇しくもこの11月9日は、ドイツ革命における皇帝ヴィルヘルム2世のオランダ亡命(1919年)、ナチスが起こしたミュンヘン一揆の鎮圧(1923年)、ベルリンの壁崩壊(1989年)の日でもある。事件が収束した翌11月10日は、その反ユダヤ主義がナチズムに影響したとされるマルティン・ルターの誕生日である。また未来に下れば、数字を逆から読むとアメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)を示す911になり、これもまたユダヤがらみ(アメリカ合衆国がイスラエルを支援している事に対する反抗)である。
関連項目
ホロコースト
人種差別
焚書
ジョン・ゾーン
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更新日時:2008年8月19日(火)17:52
取得日時:2008/08/27 20:37
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