民間療法(みんかんりょうほう)とは、古くから民間で見出され伝承されてきた方法によって行う治療法のことである[1]。
目次
1 概要
2 民間療法の例
2.1 口内炎
2.2 水虫
2.3 痛風
2.4 虫刺され・毒蛇の対処
2.5 クラゲ
2.6 凍傷
2.7 突き指
3 脚注
4 関連書
5 関連項目
6 外部リンク
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民間療法は、主に経験則に基づいた医療(もしくは医療の類似行為)である。
伝染病や負傷などの各種疾病や特定の症状や負傷に対応したものもあれば、慢性疾患や更年期障害に対するものも存在している。
治療効果の程はまちまちである。よく効くものもある。あまり効かないものもある。反対に健康被害を招くものもある。
実際に調べてみると、既存の医薬品と比較しても遜色の無い優れた薬理効果のある薬草を使っているものもあるため、一概には否定できない。
様々な物が存在するが、代表的なものは高齢者が普遍的に知っている物が多い。
口内炎には梅干の果肉を貼り付ける。梅干には殺菌効果のあるクエン酸が多く含まれるため、口内炎の原因となっている細菌を殺す効果が期待できる。[2]
足に湯を掛けてよく洗い、その後日光に当てて良く乾かす。これにより皮膚表面の白癬菌の死滅を狙った。患部を清潔にして直射日光に晒しながら乾燥させる事は、皮膚表面の軽度な水虫治療には効果がある。[3]
痛風は関節に尿酸結晶が蓄積する事で発生し得るが、水分を多く取る事で、症状の軽減が図れる事が知られている。また治療効果を期待して、利尿効果のある喫茶が盛んに奨励された。[4]
虫(蜂など)に刺された場合に、毒の中和のためアンモニアが含まれている尿を掛けると治るという話があるが、これはまったくの迷信である。尿には全くアンモニアは含まれておらず、アンモニアにも中和作用はない。虫刺されの場合は、刺さった針などを取り除いて流水で洗うなどして患部を清潔に保つべきだとされているが、山登りの最中では水が手に入りにくい事から、応急的に健康であれば無菌(もしくは、アンモニアが含まれている)である筈の尿で患部を洗った(中和した)という逸話があるものの、尿そのものには全く治療効果は無い。場合によっては患部を汚すだけなので避けるべきだとすら言われている。虫に刺された時は針を取り除いて水で患部を洗い清潔に保ち、軟膏を塗布せばよい、とされる。
なお毒虫や毒蛇に刺されたり噛まれた際に、古くから言われている口を使って毒を吸い出すという物もあるが、口内菌で傷口が汚染されるだけではなく、誤って毒を飲んでしまったり、口粘膜から速やかに毒が吸収される可能性もあるため、この方法は危険ですらある。
クラゲの場合は、危険な毒をもつ物は、皮膚表面に刺胞と呼ばれる毒の詰まった組織片が残っている場合がある。古くは酢やアンモニアで毒を中和できるとか、水道の水でよく洗うべきだと言われていたが、今日では、これらは清潔な海水でよく洗い流して、患部を冷やしながら病院に行く事が勧められている。酢やアンモニアは、刺したクラゲの種類によっては効果が無かったり、逆に刺胞を刺激して、余計に毒液注入を促す危険性がある。真水で洗う事も、刺胞を刺激して毒注入を増やす結果に成るので止めた方が良い。無論、擦ったり口で毒を吸い出そうとするのは破滅的な結果を招く。
軽度の凍傷や凍瘡であれば、氷や雪で患部をマッサージする事で改善が促進される。大陸中央部で古くから使われている。理論的には血管交感神経麻痺による局所充血での循環障害を軽減させるものと考えられる。方法としては、氷塊では滑らかな面で優しく患部をマッサージする。強く擦ると皮膚を損傷する恐れがあり忌避すべきである。雪は水分の少ない軟らかなパウダースノーで行なうのが良い。これも皮膚の損傷に気をつけて優しく行なうのが前提条件である。これらの方法にはある程度の熟練が必要な為、速やかに医師の受診が可能ならば行なうべきではない。中重度の凍傷は、治療が遅れると部分壊死など人体に対する致命的な損傷を与える場合があり、できるだけ速やかな医師の受診が必要である。
突き指をしたとき、その指を強く引っ張れば即座に完治する、といわれているのは全くの迷信である。指を引っ張ることによって脱臼や神経破断の危険がある。突き指をしたときは患部を冷やすのが賢明である。
田舎に行くと常備してある家が多いが、傷をつけずに捕獲したマムシの毒を抜いて焼酎に漬けたマムシの焼酎漬けが効く[要出典]。ただし、毒は抜いてあるが、裂傷した患部に塗布すると腫れ上がるので、傷が無いのを確認して使用しないといけない。
脚注^ 広辞苑
^ 現代の通常医療には抗生物質やステロイド外用薬がある
^ ただし、ひび割れたり血が滲むような程に悪化している場合は治療は困難である。これは市販の治療薬でも同様である。 なお、爪水虫では患部へ薬液が浸透しにくいため民間療法でも市販薬でも治療は極めて難しいとされている。通常医療の専門医を受診した場合は一般的には経口抗真菌剤を中心とした治療が行われる。
^ なお喫茶も度が過ぎれば症状の悪化を招いたり、別の意味で健康を害する可能性があるので、今日では注意が必要とされている。