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死(し)とは、生命活動が不可逆的に止まる事、あるいは止まった状態。即ち、死ぬ事や死んでいる状態、滅ぶ事や滅んだ状態、存在しない状態である。対義語は生(せい、いのち)又は誕生。
転じて、組織の滅亡や、そのものがもつ本来の機能が失われる事を例えて「死」と表現する事もある。例:「星の死」、「ローマ帝国の死」、相撲の「死に体」、野球の「死球」。
目次
1 定義
2 生物学的な意味での死
2.1 単細胞生物等の死
2.2 多細胞生物の死
2.3 人間の死
3 比喩的な用法
4 死の過程
4.1 細胞死
4.2 死後の変化
5 死亡の判定
5.1 脳死
5.2 早すぎた埋葬
5.3 救急現場での死の判定
6 死の受容
6.1 死の事実性の認識
6.2 死をどのように受け止めるか
7 死の表現
8 宗教における死、死後の観念
9 死のイメージ
10 文学・芸術における死
10.1 作品で描かれる死
10.2 作品自体の死
11 死についての名言
12 法律における死
13 様々な死
14 脚注
15 参考文献
16 関連項目
17 外部リンク
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人は、鼓動と呼吸の停止をもって死んだものとする見方が一般的である。しかし死にはさまざまな定義がある。
現在の定義のひとつに、「生命活動が不可逆的に止まる事」[1]というものがある。不可逆的と言う意味を理解するには人間の例で考えると分かりやすい。人間の髪の毛や爪は心臓・肺・脳が全て停止していても、数日間は伸び続ける。この間は毛根細胞は生きているが、心肺脳が全て停止している場合、やがては毛根の活動も停止してゆく事は免れない。この様な個体の状態の不可逆的な活動停止への変化を死と言う。逆に事故などで心肺停止状態に陥っても心肺蘇生によって息を吹き返した時には、この間の心肺停止は可逆的なので死とは言わない[1]。
死に至った場合、生物体は次第に崩壊に至る。これは主として二つの作用による。
ひとつは、生物体自身が自らを分解することである。たとえば消化酵素のように、生物体を分解することが可能な酵素は生物体内のあちこちに存在しており、これによって生物体が分解されないのは、生命活動のひとつとして、それらを隔離した状態にする活動があるからである。死によってそれが止まれば、生物体は自ら分解を始める。
もう一つは、他の生物に分解されることである。生物の体は、それ以外の様々な生物にとって有益な栄養源である。特に微生物は常に空気中などから侵入を試みている。これが成功しないのは、生きた生物には免疫の働きがあるからである。死によってその活動が止まれば、たちまちそれらの侵入と繁殖が始まる。
単細胞生物等は分裂する事で幾らでも増加し、他の生物に食べられる、あるいは事故等がない限り幾らでも生命活動を続けられる。この場合は寿命(老化)による死という概念が曖昧な場合がある。例えば、現存する全ての生物は生命誕生以来分裂によって進化してきたので、その生命活動は今までに一度も途絶えておらず、従って一度も死んだ事がないという考え方がそうである。