椿油(つばきあぶら、英語 camellia oil、tea oil)は、ツバキ科ツバキ属のヤブツバキの種子から採取される植物性油脂。ユチャなど、ツバキ属の種子から取ったものの総称はカメリア油(カメリアゆ)と呼ばれる。利用の歴史は古く、続日本紀には、777年、渤海国使が帰るときに海石榴(つばき)油を所望したので贈った、との記述がある(椿という字は本来はセンダン科のチャンチンを指す字であり、後にツバキに当てられた。かつては海石榴と書いていたようである。)。
なお、アロマテラピーなどに用いられるティーツリーオイル(teatree oil)は、英語の名称が似ているが、フトモモ科の植物から作られる精油で、全くの別物である。
目次
1 原料・産地
2 製法
3 用途
4 関連項目
5 外部リンク
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原料・産地
ヤブツバキ(薮椿)
日本における代表的原料植物であり、東京都の伊豆大島、利島や長崎県五島列島福江島のものが有名。
サザンカ(山茶花)
長崎県諫早地方ではヤブツバキよりサザンカの種子から採油するのが一般的である。この地方ではツバキ類の種実のことをカタシの実、サザンカのことをヒメカタシと呼ぶので、椿油をカタシ油と呼ぶ。
ユチャ(油茶)
中国における代表的原料植物。安徽省、湖南省、浙江省などで生産されている。
チャノキ(茶之木)
飲用にする茶の木であるが、中国においては、搾油にも使用されている。
種から油分を取り出す方法として次の2種が用いられている。
圧搾
加圧によって種子から液状の油分を分離するもの。コールドプレスともいう。本来の味や成分が、より保持される製法。
溶剤抽出
粉砕した種子と有機溶剤をまぜて、油分を溶剤に溶かし込んだ後、蒸留して溶剤を再分離するもの。圧搾よりも効率よく取ることができる。
いずれも、粗油を得た後、濾過と脱色を行って、精製品が得られる。
用途
食用油
天婦羅油、炒め物、サラダ用などに使用。長崎県の五島うどんは、引き延ばす際に地元の椿油を生地の表面に塗る伝統がある。
化粧品
髪油(鬢付け油)、スキンオイルなど
薬用
日本薬局方に収載されており、他の薬効成分と配合して用いられる。
工業用
塗料などの樹脂原料
その他
日本刀、模擬刀、木刀、棒、杖、棋具の手入れのため塗布して使用する。
関連項目
ごま油
資生堂 TSUBAKI (古来日本から毛髪補修成分として使われていた、椿オイルに改めて着目した新ヘアケアブランド。)
外部リンク
⇒椿油研究所
⇒椿油博物館
カテゴリ: 油脂
更新日時:2008年8月31日(日)16:12
取得日時:2008/09/03 20:54