この項目では植物のキリ(桐)について説明しています。
その他のキリについてはきりをご覧ください。
その他の桐については桐 (曖昧さ回避)をご覧ください。
界:植物界 ⇒Plantae
門:被子植物門 ⇒Magnoliophyta
綱:双子葉植物綱 ⇒Magnoliopsida
目:ゴマノハグサ目 ⇒Scrophulariales
科:ゴマノハグサ科 ⇒Scrophulariaceae
属:キリ属 ⇒Paulownia
種:キリ P. tomentosa
学名
Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud. (1841)
和名
キリ
英名
Empress Tree, Princess Tree
Foxglove Tree
キリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)は、ゴマノハグサ科(あるいはノウゼンカズラ科、独立のキリ科 Paulowniaceae とする意見もある)キリ属の落葉広葉樹。
目次
1 特徴
2 木材
3 桐花紋
4 ギャラリー
5 注釈
6 関連項目
//
高さは10mほどで、初夏の頃に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。葉も特徴的であり、広卵形の大きな葉をつける。
原産地は中国とされ、日本では北海道南部以南において植栽され、あるいは自生する。中でも福島県の会津桐、岩手県の南部桐が有名である。キリは古くから良質の木材として重宝されており、下駄や箪笥、箏(こと)、神楽面の材料となる。
伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章の意匠に取り入れられてきた。
キリは日本国内でとれる木材としては最も軽い。また、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があり、高級木材として重宝されてきた。日本では箏や箱、家具、特に箪笥の材料として用いられることが多く、桐箪笥といえば高級家具の代名詞である。かつて日本では女の子が生まれるとキリを植え、結婚する際にはそのキリで箪笥を作り嫁入り道具にするという風習もあった。キリは成長が早いためこのようなことが可能なのである。
またキリは発火しづらいという特徴もあるため、金庫などの内側にも用いられる。日本各地で植栽されていたが、需要の高まりや産業構造の変化により南米、中国、東南アジアから輸入されることも多い。
日本には白桐をもとに意匠化された家紋がいくつかある。それらを総称して桐紋もしくは桐花紋というが、中でも五七の桐と呼ばれるスタイルが有名である。
古くから桐は鳳凰の止まる木として神聖視されており[1]、日本でも嵯峨天皇の頃から天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた。また中世以降は天下人たる武家が望んだ家紋としても有名で、足利尊氏や豊臣秀吉などもこれを天皇から賜っている。このため五七桐は「政権担当者の紋章」という認識が定着することになった。
近代以降も五七桐は「日本国政府の紋章」として大礼服や旭日章(及び旧制下の桐葉章)、瑞宝章(新制下)の意匠にとり入れられたり、菊花紋に準じる国章としてビサやパスポートなどの書類の装飾に使われたり、「内閣総理大臣の紋章」として官邸の備品や総理の演台に取付けられるプレートに使われている。過去に存在した国鉄の紋章も桐紋に蒸気機関車の動輪を組み合わせたものだった。
大きな五七の桐を随所にあしらった文官大礼服(犬養毅総理、1931年)
五百円硬貨の表は桐