東 浩紀(あずま ひろき、1971年5月9日 - )は日本の哲学者、文芸評論家である。専攻は現代思想、表象文化論、情報社会論。社会学的な仕事も多く、サブカルチャーへの言及、評論でも知られる。東京都三鷹市出身。博士(学術)。
1993年、「ソルジェニーツィン試論」『批評空間』で評論家としてデビュー。なお、この原稿は柄谷行人が当時教えていた法政大学での講義に潜り込んで参加した東が、直接柄谷に手渡したものである。
妻は作家・詩人のほしおさなえで1児あり。義父は『探偵物語』の原案者で翻訳家の小鷹信光。
目次
1 来歴
2 概要
3 波状言論
3.1 主な作品
4 著書
4.1 単著
4.2 共著
4.3 編著
4.4 論文
4.5 自主流通本
4.6 テレビ
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
//
来歴
1990年、筑波大学附属駒場高等学校卒業。東京大学文科一類入学。
1994年、東京大学教養学部卒業。
1999年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
2002年4月、慶應義塾大学文学部非常勤講師に就任(2004年3月まで)。
2003年4月、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター(GLOCOM)主任研究員・助教授に就任。
2003年5月、スタンフォード日本センターリサーチフェローに就任(2006年8月まで)。
2004年9月、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター主幹研究員に就任。
2004年11月、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター教授に就任。
2006年4月、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター副所長に就任。
2006年6月、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター副所長を辞任。7月末、主幹研究員を退職。
2006年10月、東京工業大学世界文明センター 人文学院 特任教授に就任。
2007年4月、東京工業大学世界文明センター 人文学院ディレクターに就任(特任教授は継続)。
デビュー以後多数の人文科学系誌に評論を掲載、最初にまとめられた『存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて』を最初の著書として新潮社から上梓。同書によりサントリー学芸賞を受賞。三島由紀夫賞でもノミネート。帯に浅田彰の賞賛の言葉と自著『構造と力』が過去のものとなったことを自認した言葉が載る。
それ以外に複数の雑誌に掲載された論考等を集めた評論集『郵便的不安たち』を朝日新聞社から刊行。ポストモダンからオタク文化などについて現代思想に関する幅広い発言・論考を展開。もっとも注目される若手の評論家の一人とみなされつつある。専門のジャック・デリダのほかに、精神分析のジャック・ラカンを援用している。1996年の『エヴァンゲリオン論』(『郵便的不安たち』所収)以来、一般にはオタク系サブカルチャーとの関わりの面からの注目度が高い。また『ファウスト』、『新現実』といったオタク系文芸誌の立ち上げにも関わっている。
自身の作成するHPではメールマガジン『波状言論』(後述)を配信していた(2003年12月から2005年1月まで)。
波状言論の終了と前後するように、GLOCOMの東浩紀研究室にて「ised」(情報社会の倫理と設計についての学際的研究。Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society)を2004年10月に立ち上げ、情報社会に関する精力的な研究に取り組んだ。研究会は2006年1月に予定通り最終回の議論を行い、同年8月に最終回の議事録の公開が行われた。
2006年以降は小説家の桜坂洋、GLOCOM研究員の鈴木健との共同プロジェクトとして「GEET STATE」を開始している。当初はGLOCOMにおけるisedの後継プロジェクトと位置づけられていたが、東のGLOCOM辞任をうけて個人ベースの共同プロジェクトとして開始された。このプロジェクトは2045年の日本社会を舞台とした世界観の上で未来予測とエンターテインメントの両立を図ろうとするものであり、CNET Japanで製作日誌[1]が公開されていた(2006年末に連載を終了)。