本(ほん)は、書物の一種で、書籍・雑誌などの印刷・製本された出版物である。
狭義では、複数枚の紙が一方の端を綴じられた状態になっているもの。この状態で紙の片面をページという。本を読む場合はページをめくる事によって次々と情報を得る事が出来る。つまり、狭義の本には巻物は含まれない。端から順を追ってしかみられない巻物を伸ばして蛇腹に折り、任意のページを開ける体裁としたものを折り本といい、折本の背面(文字の書かれていない側)で綴じたものが狭義の「本」といえる。また、1964年のユネスコ総会で採択された国際的基準で、「"本"とは、表紙はページ数に入れず、本文が少なくとも49ページ以上から成る、印刷された非定期刊行物」と、定義されている。5ページ以上49ページ未満は小冊子として分類している
目次
1 言語の由来
2 本の歴史
2.1 起源
2.2 中国の竹札
2.3 メソポタミアの粘土板文書
2.4 古代エジプトのパピルス書物
2.5 羊皮紙本
2.6 「本」の誕生
2.7 紙本の登場
2.8 和書の歴史
3 本の種類
4 本の構造
5 ギャラリー
6 関連項目
7 外部リンク
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元来、「本」という漢字は、「物事の基本にあたる」という意味から転じて書物を指すようになった。古くは文(ふみ)、別に書籍、典籍、図書などの語もある。英語のbook、ドイツ語のbuchは古代ゲルマン民族のブナの木を指す言葉から出ており、フランス語のlivre、スペイン語のlibroはもともとラテン語の木の内皮(liber)という言葉から来ている。
本の歴史シュメール語が書かれた粘土板(紀元前 2400?2200年)パピルス製の巻物に書かれたエジプトの死者の書。オシリス神の姿5世紀のウェルギリウスの著作。著者の肖像も描かれている。15世紀、羊皮紙写本製作の様子。一文字づつ人の手で書き写す。道具や、部屋の様子などが伺われる(Miracles de Notre Dameより)。コーラン(1100年ごろ)グーテンベルク聖書(活版印刷)。
「書物の歴史」(イリーン著)で人間の本と謡われている通り、古代では人間という生きた本が部族の歴史などを口伝で伝えた。しかし人間社会が発達するにつれ、人の記憶だけでは済まされなくなり、様々な記録媒体が登場するようになった。
古代インカ帝国のキープ(結縄)、インディアンが使用した彩色した貝や棒の刻み目や組合せ、古代中国の亀甲文字や獣骨文字や金石文字、インドなどの木の葉に記した文字、メソポタミアの粘土上に記した文字など、文明化した世界各地で様々な書写材料が試みられた。 これらのうち、もっとも多くの民族が手軽に利用した、木の皮をはぎ、そこに書き写す行為が本の祖形になったと考えられ、先に挙げたゲルマン系やラテン系の言葉にも伺える。
中国では細長い竹札を作り、50cm前後に1行10〜20字を記してなめし皮の紐で編み連ねたものが古くから使用された。この形を冊と呼び、こんにち本を1冊、1篇と数えるのはこの当時の名残であると思われる。 中国では紙の発明までこの形が続いた。
メソポタミアを流れるチグリス川とユーフラテス川の下流は粘土質であった為、メソポタミア文明ではその土を厚く板状にし、とがった棒や葦の先端で楔形文字を刻み、日に乾かしたり火で焼いたりして粘土板文書(clay tablet)を作った。有名なニネベ遺跡からは2万を越す粘土板文書が出土し、その内容も天文暦数、神話伝説など多岐にわたり、当時の文明の高さを窺い知ることができる。
古代エジプトではナイル川河畔に自生するパピルスという植物の髄から書写に適した薄く柔軟な材料を作り、葦で作ったペンと、煤にアラビアゴムなどを加えて作ったインクでそこに文字を書き写した。