書体
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書体(しょたい)とは、一定の文字体系のもとにある文字について、それぞれの字体が一貫した特徴と独自の様式を備えた字形として、表現されているものをいう。基礎となる字体の特徴、およびその字形の様式から導かれる、形態の差異によって分類される。例えば、漢字という文字体系のもとにある書体として、篆書隷書楷書行書草書の五体に加え、印刷用の書体(明朝体やゴシック体など)がある。これらはいずれも共通の文字集合から生まれながら、時代・地域・目的などにより、その形態を変化させていったものである。

英語のタイプフェイスの訳語としても用いられる。この場合は、広義における活字とその意匠についての概念として扱われる。

近年ではフォントと同義に用いられることがあり、フォントの使用ライセンスの単位として、1書体、2書体と数えることもある。しかし本来、書体は文字に通底する概念であって、金属活字の字面や写真植字の文字盤、またデジタルフォントのアウトラインデータそれ自体を指すものではない。
目次

1 字形から見た書体の類別

1.1 和文書体の種類

1.2 欧文書体の種類

1.2.1 欧文書体の各構成要素



2 参考文献

3 関連項目

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字形から見た書体の類別

組版の視点から見た分類)


和文書体の種類

(一般的に用いられる)活字書体

明朝体

ゴシック体


毛筆書体

中国系

篆書体

隷書体

楷書体

行書体

草書体


日本系

勘亭流

相撲文字



デザイン書体

POP体など。



欧文書体の種類

セリフ(ストロークの端に飾りがついた書体)

オールド・フェイス

トランジショナル

モダン・フェイス


サンセリフ(セリフのない、均一な太さのストロークをもつ書体)

グロテスク

ネオ・グロテスク

ヒューマニスト

ジオメトリック


スクリプト(筆記体などの手書き文字に近い書体)

ディスプレイ (POP) 書体

ブラックレター

フラクトゥール


欧文書体の各構成要素

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欧文書体の設計は、画数や字数が少ないこと、またその造形的特徴、そしてその豊富な歴史から、整理・体系化が進んでいる。各部のデザインが決まれば、他の文字の同様の部分もおおむね定まってくる。

和欧混植では、ポールやエッジセリフ、ステムなどのデザインが、和文の同様の要素とデザインとして合っているかを考慮しながら組み合わせを考える。もっとも、あらかじめ設定された従属書体を用いる場合も多い。

「カウンター」は、閉じた部分だけではなく、CやVなどの字の内側も指す。

なお、図中の「ケルン」は日本独自の用語であり、英語ではball-shaped terminal、ドイツ語ではTropfenなどと呼ばれる。金属活字において、一般にボディから張り出した部分を指すkernという語を、エレメントと混同した呼称であって、誤りとされる。

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欧文書体はベースラインだけではなく、図のように幾つもの(見えない)線に沿ってデザインされている。

ベースライン単にラインとも呼ばれる。欧文に限らず、様々な文字体系に存在する仮想的な線と言える。和欧混植の組版においては、一方が下がって見えるといった問題を解消するために、和欧間で異なるベースラインを設定することがある。

ミーンラインベースライン+エックスハイト(後述)の高さに引かれる水平線。ベースラインと並んで、視線を誘導するうえで重要な要素である。

キャップライン大文字の上端の高さに引かれる水平線

アセンダライン小文字fhl などの上端の高さ、すなわちアセンダの上端に引かれる水平線。なお、Lの小文字「l」と大文字「I」の字形が書体によっては酷似するが、基本的に小文字lの上端はアセンダラインに達し、大文字Iの高さはキャップラインに収められる。本文書体では、目立ちすぎないように両者の差は小さい。見出し書体では、逆にキャップラインがアセンダラインより高く設計されることがある。これは可読性よりも誘目性を重視した設計と言える。

ディセンダラインディセンダ(後述)の下端を揃える水平線。

エックスハイト(xハイト)acx などの小文字の高さ。ベースラインとミーンラインの間。文字通り、xの活字の高さ(ハイト)から来ている。小文字の高さは「エックスハイト・エックスハイト+アセンダ・エックスハイト+ディセンダ」の3種類であり、エックスハイトを基本として全体のデザインが組み立てられる。書籍などの本文組版に使用される字種の大部分は小文字であり、読者の視線はエックスハイトを基準として流れていくため、これが揃っていない書体の可読性は損なわれる。なお、実際の書体設計においては、coなどの丸く小さい文字が、錯視により過度に小さく見えるのを防ぐため、オーバーシュートといって上下のラインに若干重なるようデザインされる。これにより、人間の目にとってラインが揃っているように知覚されるのである。

キャップハイト大文字の高さ。小文字と異なり、(一般的な欧文書体では)大文字はこの高さで揃う。

アセンダbdfhklについて、ミーンラインより上に出た部分。

ディセンダgjpqyについて、ベースラインより下に出た部分。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen