春分点
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春分点(しゅんぶんてん、:vernal equinox)とは、黄道天の赤道との2つの交点(分点)のうち、黄道が南から北へ交わる方の点(昇交点)のこと。この点が赤経0度かつ黄経0度であり、この点を太陽が通過する瞬間が春分となる。

春分点は黄道座標赤道座標の原点である。天球上における春分点の位置は、地球の歳差によって西向きに移動する。その周期は25800年である。



春分点と星座

春分点は別名を白羊宮の原点 (the first point of Aries) ともいう。この Aries は黄道十二宮白羊宮(黄経0°?30°)であって星座の「おひつじ座」のことではないが、紀元前2世紀に黄道十二宮が整備されたとき、「おひつじ座」に春分点があったので、同名(欧米では星座名と十二宮名は全く同じ)の白羊宮が十二宮の起点となった。
うお座(水色の網目の交点と赤い破線との交点が春分点)

キリスト教では、「うお座」を神聖な星座と考えていた。それは、'Ιησου? Χριστο?, Θεου ‘Υιο? Σωτηρ (イエス・キリスト、神の御子、救世主)の頭文字 Ι-Χ-Θ-Υ-Σ- を繋ぐとギリシア語で「魚」を意味する 'ιχθυ? (ichthys) となることと、キリストが生まれたときに春分点が「うお座」にあったためである。なお、春分点は現在も「うお座」にある。(右図参照)


ニューエイジの間では、春分点の存する星座がその時代(1つの星座で約2千年)を象徴するとされる。
春分点は紀元後1世紀から20世紀までは「うお座」にあったが、20世紀末ごろに「みずがめ座」に入った(現在移行中との説もある)。そのため、現代は「水瓶座の時代 (the age of Aquarius)」 と呼ばれる。「みずがめ座」は変革を象徴していると考えられており、何らかの世界的変革があると主張している。「水瓶座の時代」 は一部の占星術師が持ち出したりすることもあるが、伝統的な西洋占星術とは関係がない。実際に春分点が「みずがめ座」に入り込むのは5百年以上後のことである[1]。また、十二宮と違い星座の領域は不均等なので、「?座の時代」の期間は2千年とは限らないなど、十二宮と星座が混同されており、この主張は理論的に成り立たない。また、占星術における時代区分は春分点の移動とは関係がないとの主張もあるが[2]、そうなると占星術における時代区分の根拠そのものを失ってしまう。なお、アクエリアン・エイジ (Aquarian age) というと「宝瓶宮生まれの人の時代」という意味になってしまう。



参考文献

阿部秀典「訳者あとがき」ジャン・カレルズ (1996) 『占星術大全』、青土社、338?342頁。
^ 鈴木敬信 (1986) 『天文学辞典』、地人書館、225頁。
^ ウド・ベッカー(編)『図説・占星術事典』、同学社。



関連項目

春分の日

秋分点?秋分の日

夏至

冬至

歳差

赤道?天の赤道

黄道?黄経
カテゴリ: 天球座標系

更新日時:2008年3月15日(土)18:26
取得日時:2008/09/03 17:51


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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