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『旧約聖書』(きゅうやくせいしょ)は、ユダヤ教およびキリスト教の正典。また、イスラム教においてもその一部(モーセ五書、詩篇)が啓典とされている。「旧約聖書」という呼称は他に『新約聖書』を持つキリスト教の立場からのもので、ユダヤ教ではこれが唯一の「聖書」である。その大部分はヘブライ語で記述され、一部にアラム語が用いられている。
上記3宗教の文化圏では近代の考古学によって古代文明の詳細が明らかになるまで、世界最古の文献と信じられてきた。
目次
1 様々な呼称
2 内容と意義付け
3 正典化の過程
4 テキスト
5 翻訳
6 『旧約聖書』とは何か
7 『旧約聖書』の史実性
8 マソラ本文の配列
9 セプトゥアギンタ/ヴルガータの構成
10 諸教派の旧約聖書配列の一覧
10.1 脚注
11 関連項目
12 参考文献
13 外部リンク
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『旧約聖書』とは、『新約聖書』の『コリントの信徒への手紙二』3章14節の「古い契約」という言葉をもとに、2世紀頃からキリスト教徒によって用いられ始めた呼称である。しかし、「古い契約」とは単にモーセの律法契約を指すのではないかとする意見が散見されるようになり、また「旧約」という表現ではユダヤ教徒を刺激することもあって、最近では『ユダヤ教聖書』、『ヘブライ語聖書』とも呼ばれるようになった。しかし、ユダヤ教が改宗を積極的に勧めない宗教であることや、日本でのユダヤ教コミュニティの少なさなども手伝ってか、日本語では依然として『旧約聖書』と呼ばれることが多い。
ユダヤ教においては、Torah(トーラー:モーセ五書)、Nevim(ネイビーム:預言者)、Ketubim(クトビーム:諸書)の頭文字、TNK に母音を付した 『タナハ』(タナク、タナーク、タナッハ)と呼ばれる他、『ミクラー』(Miqra, 朗誦するもの)と呼ばれることもある。