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日本語の二人称代名詞は、日本語において、二人称すなわち受け手を指す代名詞である。一人称代名詞と同様、様々な名詞を二人称代名詞として使え、それぞれ文体や立場が異なる。
目次
1 概要
2 普通
3 敬意(目上に対して)
4 法人などに対して
5 敬意を払う場合(同輩)
6 敬意(目下に対して)
7 親しい場合(目上の人に使うのは失礼とされる)
8 敵対的
9 古風・高貴
10 補足
11 関連項目
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日本語の共通語(標準語)には一般的な二人称代名詞というものは存在しない。方言には「あんた」、「おめえ」などを一般的二人称代名詞として使うものもあるが、これは例外的であり、敬意の対象となる相手は、代名詞で呼ばないのが普通である。
最も古い二人称単数代名詞としては「な」が日本書紀などに見えるが、これさえも一人称から転用されたものとされる(のちに専ら二人称として「なれ」「なむち(なんじ、汝)」の形で使われる)。
また日本語では、二人称代名詞に込められた敬意が歴史的に低下する傾向がある。「おまえ」は「御前」で、古くはそのままで(のちには「貴方様」「御前様」の形で)敬意を込めて使われたものである。さらに極端な例には「貴様」がある。
普通
貴方(あなた)
相手の名前にさん付けするか、「あなた」と呼ぶのが日本語では最も無難な二人称である。ただし、両親や尊属、先生に対して使うのは失礼とされる。なお、地方によっては両親に対して方言で「あなた」に相当する語を使うことがある。
?君
相手の名字・名前につけるだけではなく、親しみをこめたあだ名の一部として使われたりする。本来は男女を問わず、同輩や目下に対して使われていたが、学校内では女性に対しては「?さん」を使うこととされることが多く、学校以外の場でも、女性に対してはあまり使われなくなりつつある。
そちら
「そちら様」というように、「様」をつけて改まった場で使われることもある。
お宅
他人に対して用いるが、相手が人ではない場合(組織等)であっても使われる。「オタク」の語源でもある。
?さん
相手の名前(姓・名とも)に付ける。軽い敬意をこめることができ、日本語でもっとも普通な二人称といえる。相手に「様」をつけるのは、書面や、サービス業で客に対して使われることが多い。
?ちゃん
相手の名前(名に付けることが多いが、姓に付けることも)に付ける。親しみをこめた二人称で、目下または同輩に対して使われることが多い。しばしば愛称として使われるため、あまり面識のない相手や目上に対して相手の名前に直接「ちゃん」を付けて使うのは失礼だが、年上の相手に対し愛称的に使うこともある。ちなみにテレビ業界では歳上年下・先輩後輩に関係なく使われる業界用語である。
相手の職務上の立場
「店長」「課長」など、職場で上司・同僚を呼ぶときに使われる。客や組織外の人が業務担当者に使う時は、「さん」をつけて呼ぶことが多い。「店長さん」「駅員さん」「お巡りさん」など。「マスター」はそれ自体が敬称とみなされ、「さん」なしで使われる。
?氏
相手の名前(姓・名とも)に付ける。ふつうは三人称に使われる語であり、あまり一般的ではない。かつてトキワ荘では漫画家たちの間でたがいに「?氏」と呼び合う習慣があったが、始まりはシャイな性格の藤子不二雄Aが「?君」「?さん」を使うのが苦手で「?氏」を使っていたこと。藤子Aは今でも二人称に「?氏」を使う。最近はオタクなどがこの表現を用いることも多く、あまり好まれない。
敬称も参照すること
血縁関係
お父さん(パパ)・お母さん(ママ)・お爺ちゃん・お婆ちゃん・おじさん・おばさん・等
お兄さん・お姉さん・おじさん・おばさん・おじいさん・おばあさん
本来血縁関係を対象とする言葉だが、ほかの呼称が当てはまらない相手に対しても用いる
陛下・殿下・閣下・猊下
「陛下」は天皇や国王、及びその配偶者と皇太后、太皇太后に、「殿下」は他の皇族・王族に対して使用。「閣下」は高位高官である人物、「猊下」は高僧に対して用いる。
先生
学校の児童・生徒が教師に対して使うほか、教師がたがいに呼び合うときにも使われる。教師のほか、医師、教授、議員など社会的立場の高い知的職業の人や、小説家・漫画家・画家といった著作業には、直接師事していない人も相手に対して敬意を込めて使うことがある。
先輩
部活動や学校のクラブ活動、学校内において下級生が上級生を呼ぶときに使われる。
?様
サービス業で相手の名前に付けて使ったり、手紙の宛名に使われる。宛名の場合は、目上・目下に関係なく使用される。
お客様
客に対して使う二人称。
法人などに対して
貴社
会社および会社を代表する立場の者に対して敬意を込めて。
御社
同上。関東では「おんしゃ」と言うようになったのは近年のことである。よって、この言葉を使わない人も多い。
貴局
放送局・アマチュア局などの無線局およびその免許人・オペレータに対して。