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日本人バイカル湖畔起源説(にほんじんバイカルこはんきげんせつ)は、松本秀雄が日本人の起源はバイカル湖東岸であるとした説である。
抗体を形成するガンマグロブリンのアミノ酸を決定する遺伝子(Gm遺伝子)をマーカーとし、その頻度は民族ごとに固有の値となるという仮定に基づき、日本人の起源はバイカル湖の東岸である、と推定した説である。
松本はGm遺伝子から日本人のルーツについて以下の研究結果を出した(『日本人は何処から来たか―血液型遺伝子から解く』日本放送出版協会、1992年 ISBN 4140016523)。
Gm遺伝子の分布によって、蒙古民族は、「南方系」と「北方系」に大別される。そして、日本民族は「北方系」である。南方型蒙古系民族との混じった血の率は、せいぜい7?8%であって、それほど高いモノではない。
日本民族は、北海道から沖縄に至るまで、ことGm遺伝子に関する限り、驚くほど等質である。
アイヌの人々も、遺伝子構成に於いて、一般日本人と殆ど変わらない。
他の日本人集団と、幾分の相違を示すアイヌと沖縄・宮古の人々とがまったく等質である。
朝鮮民族も、地理的な隔たりが無い点に於いては、日本民族と同じである。ただ、日本民族と朝鮮民族の間には、かなり高い異質性が存在する。朝鮮民族は、基本的には日本民族と同じ北方型蒙古系民族に属するGm遺伝子パターンを持ちながら、それよりはるかに強く漢民族などの影響(混じった血)を受けていると見られる。中国と朝鮮とのあいだの、相互移民や侵入などによって、海で隔てられた日本に比べ、北方少数民族や漢民族との血が混じる機会がはるかに多く、これが民族の形成に影響したと考えられる。
中国の場合は、Gm遺伝子の頻度分布に、南北方向の勾配がみとめられる。漢民族の場合は、「北方型」と「南方型」の二つの型の存在を考えないと、分布パターンの説明が難しい。
日本民族に高頻度に見られる遺伝子パターンの特徴は、バイカル湖畔のブリアートをピークとして四方に流れており、蒙古、朝鮮、日本、アイヌ、チベット、コリヤークエスキモーに高頻度で、その源流はバイカル湖畔とするのが妥当と見られる。
松本氏は上記から「日本民族は、北方型蒙古系民族に属し、そのおおもとの起源は、シベリアのバイカル湖畔と推定できる」と結論を出した。
松本以外のバイカル湖畔起源説
元千葉大学教授の加藤晋平は著書『日本人はどこから来たか』(岩波新書)の中で「(1万2千年前?1万3千年前)に東日本を覆ったクサビ型細石核をもつ細石刃文化を担った人類集団の技術伝統は、バイカル湖周辺から拡散してきたものである。」とする。細石刃は革新的技術であり、各地で自然発生したとは考えにくく、バイカル湖近辺から、日本地域へ人の移動とともに技術が広がったと推測している。(参照で犬の遺伝子の流れも同じような流れとなっている)
バイカル湖畔と断定はしていないが、根井正利ペンシルバニア州立大学教授は、1993年京都で行われた「現代人の起源」に関するシンポジウムにて、日本人(アイヌ・沖縄人含)は約3万年前から北東アジアから渡来し、弥生時代以降の渡来人は現代日本人の遺伝子プールにはほんのわずかな影響しか与えていない、としている。
NHKスペシャル『日本人はるかな旅』(2001)では「DNAの鑑定の結果、日本人はバイカル湖畔のブリヤート人との共通点が非常に多く、朝鮮人、南中国人、台湾人などと共通する特徴を持ったのが各1体だったのに対して、ブリヤート人とは30人近くが共通していた」とし日本人の約90%がバイカル湖畔起源ではないかと伝えている。
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カテゴリ: 出典を必要とする記事 | スタブ | 日本人
更新日時:2008年6月10日(火)23:26
取得日時:2008/08/30 20:06