旅館(りょかん)とは、宿泊料を受けて人を宿泊させるための、和式の構造及び設備を主とする宿泊施設のことである。営業については旅館業法に規定されている。温泉地の旅館の例
旅館の種類には、観光利用や行楽利用主体の温泉旅館や観光旅館、割烹旅館(料理旅館)などのほか、都市部にあるビジネスや修学旅行利用主体の商人宿(駅前旅館など)がある。一般には中〜大規模の施設から個人・家族的な小規模で行われているものまである。このうち、個人の住宅と同じような構造のものや、宿主が他の産業を主体とした兼業の場合は、民宿と名乗ることがある。
ただし、旅館、民宿、ホテル、ペンションなどの名称の設定は経営者に委ねられる為、実際には各個のイメージ戦略などから規模の大小、経営形態に関わらず自由に名乗っているのが実情でもある。この為、これらの線引きはかなり曖昧になっている。
洋式のホテルと和式の旅館が混在しているという意味も含めて、日本独特の文化と考えられる。
目次
1 旅館と旅館業の違い
2 特徴
3 現状
3.1 自炊旅館
4 温泉旅館の不振の原因
4.1 旅行形態の変化
4.2 宴会離れ
4.3 食事へのニーズ
4.4 心を癒せない景観
4.5 温泉の質への疑問
4.6 湯の町情緒の劣化
4.7 エージェント依存、インターネット対応の遅れ
4.8 過剰借入れ
4.9 新興温泉地の乱立
5 旅館をメインにした作品
6 関連項目
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旅館業法では、旅館業としてホテル営業、旅館営業、簡易宿所営業、下宿営業の4種が定められている。単に旅館と言う場合には、このうちの旅館営業を行う施設のことを指す。
要件ではなく、例外もある。 現代日本社会において和の風雅を感じさせてくれる場所として貴重な存在といえる。
客室が和室であり一部屋二人以上の設定
商人宿と呼ばれる比較的低価格のビジネス利用主体の旅館(いわゆるビジネス旅館)では、古くから1人1部屋利用が比較的多いが、観光旅館や温泉旅館では(とくに高級旅館の場合)、1部屋を2人以上で利用することを前提とした運営となっているところが多く、1人での宿泊を認めない場合も多い。泊まれたとしても1部屋の1人利用は大幅に割高にならざるを得ないのが現状である。
ただし、原則2人以上での宿泊のみを認めている観光旅館や温泉旅館でも、旅行代理店が旅館と契約して行なっている一人旅向けの宿泊プランで予約すれば、1人1部屋の宿泊ができるが、やや割高の感は否めない。
一方、ホテルの場合1人で利用する客も多く、シングルルームの利用やツインルームの空室をシングルユースすることもある。
客室の座卓には茶筒に入った茶葉や急須、湯呑茶碗、畳の上または座卓上に湯の入った電気ポットまたは魔法瓶が用意され、利用者が茶を入れて飲むことができる。茶筒・急須・湯呑茶碗は茶櫃に収納されている。さらには菓子も座卓上に用意されている場合が多い。同様のサービスは民宿でも行なっているところがある。
和室の宴会場がある
団体客の場合、夕食の宴会はつき物といえる。
共同浴室中心
露天風呂付き客室の例
最近では、高級旅館を中心に部屋風呂やの普及が進み、露天風呂付きの客室を売り物にする旅館もみられるようになってきた。ただ、温泉旅館の場合、源泉から供給される湯量に制限があり、客室付きの露天風呂が実際に「源泉かけ流し」であるかは確認が必要である。また、歴史の古い木造旅館では部屋風呂の設置が構造上困難な場合もある。
部屋着として浴衣の使用
旅館では一般に、利用者に貸し出す浴衣を客室内に用意している(ただし、商人宿では浴衣を用意していないところも少なくない)。
廊下や宴会場など、館内で着用可であるのはもちろん、温泉街では浴衣で外出することも可能。かつては宿に内風呂が無く、入浴には共同浴場に通うような湯治場もあり、温泉街では一般的にみられる傾向である。また現在では旅館のPRにもなるうえ、温泉地の湯の町情緒の向上にも一役買っている。一歩部屋を出るにも外出に相応しい服装であることを要求されるホテルとは異なる点である。
温泉街の旅館では、浴衣を着て外出する宿泊客のために、下駄や和傘も貸し出している。
女将
旅館の女性管理者である、女将(おかみ)がお客さんへのサービスや営業上重要な役割を担っている場合が多い。ただ、これは地域によって流儀が異なる。大概女将は、経営者の妻または女性経営者である。接客の際は和装であるのが通例である。
仲居
高級旅館あるいは伝統を重んじる方針の旅館では、女性接客係である仲居(なかい)が各部屋での接客を担当する。服装は女将同様に和装であることが多い。
一泊二食付きの料金設定
前述のとおり客室が和室であるが、通常は宿泊料金が食事代込みとなっており、多くは夕食・朝食ともに込み(一泊二食付き)の設定となっている。これに対しホテルの場合、食事の有無は選択できることが多い。