方位(ほうい)とは、ある地点における水平面内の方向を、基準となる方向との関係で表した物。または、基準となる幾つかの方向に付けた名称である。方角(ほうがく)もほぼ同義である。
平面上では、東・西・南・北の4方向を基準として、周角を8等分、16等分した物が用いられる。
立体上では、東・西・南・北・天・地の6方向が基準となる。
これらのいずれにも属せず、観測点となる方位を中央という。
目次
1 平面
1.1 角度による表現
1.2 平面上の分割法
1.2.1 4分割
1.2.2 8分割
1.2.3 16分割
1.2.4 32分割
1.3 東洋の方位
1.4 クロックポジション
1.5 時計と太陽を使った方位測定
1.6 地図と方角
2 三次元
2.1 立体における四隅
3 東西南北の揃った学校名の例
4 関連項目
//
平面上では、北を基準とした角度で表現し、値を読み上げる方式が多く用いられる。この方式では、北を0° = 360°として、東を90°、南を180°、西を270°とする、このように決められた水平面内での角度を方位角と呼ぶ。
天文や測量で、正確な方位が必要なときは、北28度東 (N28E)・南15度西 (S15W) のように角度で表す。原則として、南北を基準とし、東西方向へのずれの角度を表す。
平面上で基礎となる四方は、東・西・南・北、或いは左・右・前・後の四種類を指し、方位間隔は90°(直角)となる。これら四種類の内、東西(左右)を幅または横、南北(前後)を奥行または縦という。しかし、東西南北と左右前後は、前面の位置により異なる。例えば、東が前となる場合は、北は左、南は右となる。
四方に中央を加えて、五方(ごほう)という。5方位の発想は、特に古代中国の五行思想に由来すると言われ、五行と片手の指(五指)に因んだ数え方である。つまり、4要素に「中立」を意味する要素を加えて、5個1組となる。
8等分する場合は、東・西・南・北・北東・南東・北西・南西の8方向となり、方位間隔は45°となる。これらの内、北東・南東・北西・南西、或いは右前・右後・左前・左後の4つの方位は四隅と呼ばれ、これらは45の倍数の内、奇数となる方向である。地図上では、北を前として、以下のように割り振ることが一般的である。
四方
360°…北(前)
90°…東(右)
180°…南(後)
270°…西(左)
四隅
45°…北東(右前)
135°…南東(右後)
225°…南西(左後)
315°…北西(左前)
日本では、「八方美人」「八方塞がり」などのようにあらゆる方向という意味で8方位が使われる場合がある。
16等分の場合は以下のようになる。方位間隔は22°30′である。
北
北北東
北東
東北東
東
東南東
南東
南南東
南
南南西
南西
西南西
西
西北西
北西
北北西
32等分の場合は以下のようになる。方位間隔は11°15′である。
北
北微東
北北東
北東微北
北東
北東微東
東北東
東微北
東
東微南
東南東
南東微東
南東
南東微南
南南東
南微東
南
南微西
南南西
南西微南
南西
南西微北
西南西
西微南
西
西微北
西北西
北西微西
北西
北西微北
北北西
北微西
細かすぎて日常的にはほとんど使われない。
東洋(中国を中心とする東アジア)では、昔は十二支による以下の12方向の方位が用いられていた。それぞれの方位間隔は30°である。