新論(しんろん)は、江戸時代後期に書かれた儒学書。2巻2冊。会沢正志斎著。文政8年(1825年)に完成。
内容は、国体(上中下)・形勢・虜情・守禦・長計の5論7編で構成され、西欧列強(主にイギリス・ロシア)の情勢とその侵略行動を明示し、具体的対策を示したもの。正志斎のかつての師である藤田幽谷を通じて時の水戸藩主徳川斉脩に献上されたが、忌諱に触れる点があるとして公刊を許されなかった。
自筆本(宮内庁書陵部)をはじめ、木活字本も数種あるが、安政4年(1857年)8月江戸玉山堂刊本が最も整斉である。これは正志斎存命中にその承諾を得て公刊され広く普及した。自筆本には加除訂正が多く、特に長計編にそれが著しいので、没するまで加筆したものと推察される。
参考文献
日本古典文学大辞典編集委員会編『日本古典文学大辞典』岩波書店、1983年−1985年。
関連項目
会沢正志斎
水戸学
カテゴリ: 茨城県の歴史 | 経世論 | 水戸学
更新日時:2008年2月1日(金)14:56
取得日時:2008/08/11 15:37