新潮文庫(しんちょうぶんこ)は、新潮社が発行している文庫。発行時期の別により、4回に分かれている。岩波文庫とともに、日本を代表する文庫。
世界文学の名作を集め、後に日本文学も数多く収める。現在では唯一しおり紐(スピン)をつけている文庫。マスコットはジャイアントパンダのキャラクター、「Yonda?君」。
目次
1 収録作品
2 デザイン
3 歴史
3.1 第1次
3.2 第2次
3.3 第3次
3.4 新潮文庫(第4次)
4 Yonda? CLUB
5 フェア
6 刊行されている翻訳作品
7 外部リンク
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創刊時から世界文学の名作を収めており、延原謙訳の「シャーロック・ホームズ」シリーズ、福田恆存訳のシェイクスピアは有名である。後に日本文学の名作も収めるようになり、昭和の中頃までに活躍した作家の代表作は、ほとんど新潮文庫で手に入る。特に三島由紀夫、山本周五郎においては、他を圧する作品数を擁する。
ただし、岩波文庫と並び古典、名作が多いが、岩波が絶版がないのにたいして、名作であっても売れなくなれば絶版とする(例:「ドクトル・ジバゴ」、「収容所群島」、「ソフィーの選択」)。特に岩波が収めない戦後の文学作品に関しては絶版になると入手が困難になるという点が指摘される。
また文藝春秋と同じくノベルスを持たないため、旅情ミステリーやSFなどに弱い面がある。その数は平成に入って減少し、文春文庫よりも少ない。
現在では、唯一しおり紐(スピン)をつけている文庫である。そのため、天(本の上部)が不揃いになっている。背表紙は著者によって違う色を使用していて、上から題名、著者、整理番号、値段という並びになっている。また、紙の色は薄い「赤茶色」であり、これは目が疲れないようにとの示唆であるが、科学的な実証はなされていない。
背表紙の色は作者自身や作品のイメージから決められる。初めて新潮文庫に収められた作者には白が割り当てられるが、その時点で、後に継続して作品が収録される見込みがある場合には、最初から白以外の色がつく場合がある。また初めに白を割り当てられても、後に再びその作者の作品が収められた場合には白以外の色が振られ、白の背表紙もその色に変更される(主に重版時)。
第1次
1914年 - 創刊
第2次
1929年 - 創刊
判型:菊半截判 → A6判
1933年4月10日 - 創刊
1938年9月1日 - 帯色が、番号による八種から分類による五種になる
1939年6月 - 新潮文庫刊行会設置(-1944年8月)
1942年5月3日 - A6判になる
分類
黄:現代小説・戯曲
赤:海外小説・戯曲
青:感想・紀行
緑:詩・歌・俳句
白:研究・評論 日本古典文学・宗教・伝記・戦記・その他
新潮文庫(第4次)
1947年7月16日 - 創刊
1950年11月25日 - 整理番号ができる 装幀が変わる
1954年9月30日 - 創元文庫より約30点を引き継ぐ
1958年8月5日 - 分類に「白」が加わる
1960年 - カバー付が大幅に増える
1965年4月30日 - 分類に「紅」が加わる
1969年9月 - 定価表示が奥付から消える
1976年11月10日 - 「青」→「草」、「黄」→「赤」に統合。ISBNコードは、このときの番号(裏カバーにつけた6桁番号)をもとに設定されている。
1982年3月25日 - 初の書き下ろし『ドタンバのマナー』刊行。このころからISBNコードを付記する。
1985年5月27日 - 50音別著者番号が始まる
1990年8月27日- バーコード表示が始まる
分類
1985年までの分類。青、黄については1976年まで。現在は著者50音順。
草:日本文学 小説 → 日本の作品
青:日本文学 詩・評論・その他
赤:海外文学 小説 → 海外の作品
黄:海外文学 詩・評論・その他
白:日本及び海外の時代小説・探偵小説等
紅:時代小説他
新潮文庫の売上増進のために行われているキャンペーン。詳しくはYonda? CLUBを参照。
新潮文庫は収録作品が多いため、毎月テーマ別にさまざまなフェアを行っている。毎年時期がたいてい決まっており、例えば2月はミステリー、10月は歴史時代小説などである。7月と8月は「新潮文庫の100冊」、12月と1月は年末年始フェアが拡大して開かれる。
新潮文庫の100冊
1976年から開始。毎年夏に行われるキャンペーン。