新交通システム(しんこうつうシステム)とは、日本における従来の鉄道とは異なった方式による軌条式中小量輸送システムの呼称。
広義には、モノレール・AGT・ゴムタイヤトラム・ガイドウェイバス・ライトレール・鉄輪式リニアモーターカー・HSST・スカイレール・IMTSなど全般を指すが、一般的には「AGT (Automated Guideway Transit)」のことを「新交通システム」と呼ぶことが多い。日本以外ではVAL、ライト・ラピッド・トランジット(LRT)などが類似のシステムである。
目次
1 日本の新交通システム
1.1 AGT
1.1.1 AGTの歴史
1.1.2 AGTの欠点
1.2 AGT以外のゴムタイヤ使用の新交通システム
1.3 日本の新交通システム一覧
1.4 日本の新交通の経営状況
2 世界の新交通システム
2.1 VAL
2.2 世界の新交通システム一覧
3 空港内軌道
3.1 アジア
3.2 ヨーロッパ
3.3 アメリカ
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
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事業者としては、補助金交付などの関係から第三セクター会社あるいは地方公営企業(交通局)といった公的組織が多い。純民間企業によるものは山万ユーカリが丘線と西武山口線の2路線のみである。
法規上は、鉄道事業法に基づく「鉄道(案内軌条式鉄道)」と軌道法に基づく「軌道(案内軌条式)」の両方が存在する。いずれか一方によるケースの他、道路占用や開発事業に係る補助金などの関係で両方が混在しているケースも少なくない。また、都市計画法の定める都市施設では、AGTなどの新交通システムは都市計画道路のうちの「特殊街路」に分類される。
AGT (Automated Guideway Transit) は案内軌条式鉄道の一種で、専用軌道をゴムタイヤを使って走行する中量輸送機関である。路線の側方の案内軌条より給電しモーターで走行する。架線がないため沿線の美観を損ねにくく、ゴムタイヤを使用するため沿線への騒音や振動も少ない。またゴムタイヤの摩擦力の大きさを活かした急勾配路線も可能となるため、過密な都市内や幹線道路上に高架橋などを設け建設することも可能である。鉄レールを用いず小型車両を用いることで軌道・車両を含めた総合的な軽量化が可能なことから、長大橋梁がルート上に存在する路線では採用例が多くなっている。
一般的には各駅ホームの線路側にも囲いと扉が設けられ、ホームと車両の人の出入りをセンサーで感知することによって無人の全自動運転が行われている事例が多い。
モノレールとの大きな違いは、緊急時に乗客が走行路線へ出ることができる点にある。
車両は車体に1つないしは2つのドアを持つ小型車両で、ゴムタイヤによる走行音の小ささや建設費の安さだけでなく、何よりその近未来的なイメージが大都市近郊の自治体などに注目された。一般の鉄道よりも手軽な公共交通機関として、郊外に造成されたニュータウンなどの住民の足として建設が進んだ。
日本で初めてAGTが導入されたのは、1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の観客輸送用のKRT(沖縄の鉄道の項目も参照)で、恒久的な実用路線として初めて導入されたのは、1981年に開業した神戸市のポートライナーである。