数詞(すうし)とは、数を表す語である。言語および数詞の種類により、名詞、形容詞、限定詞などの下位の品詞に分類されるが、その性質は独特である。文法上の数とは異なる。
数詞にはいくつか種類がある。最も基本的なのは基数詞であり、他の種類の数詞は一般に基数詞の変化形あるいは派生語である。
目次
1 基数詞
2 序数詞
3 反復数詞
4 集合数詞
5 倍数詞
6 分数詞
7 底
8 日本語
9 朝鮮語・ベトナム語
10 参考文献
11 関連項目
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詳細は基数詞を参照
基数詞(きすうし)とは、基数、すなわち分けて数えられるものの個数を表す数詞である。日本語の「いち」、「に」、「さん」は基数詞である。
インド・ヨーロッパ語族、オーストロネシア語族など、多くの言語では基数詞が安定しており、比較言語学において言語の系統の重要な手がかりとなるが、中国周辺では漢数詞の借用がよく見られる[1]。日本語、朝鮮語の他、タイ語の基数詞も中国語に由来する。ベトナム語では固有の数詞と漢数詞を併用する。
単独の基数詞は一般に名詞である。日本語、中国語など、多くの言語では、基数詞単独では名詞と結びつかず、助数詞と結び付けて数を数える。英語、フランス語などの限定詞を持つ言語では、名詞句と結びついた基数詞は不定の限定詞と見なされる。特に、1 を表す基数詞は不定冠詞の起源である。
大きな数や、小数や負の数の表現も基数詞に含まれる。命数法を参照すること。
詳細は序数詞を参照
序数詞(じょすうし)あるいは順序数詞(じゅんじょすうし)とは、順序数、すなわち分けて数えられるものの順番を表す数詞である。なお同音の助数詞と混同しないこと。
インド・ヨーロッパ語族、アフロ・アジア語族などでは、序数詞は形容詞であり、固有の形態を持つ。通常は基数詞から規則的に求められるが、小さい整数では不規則変化や補充形が見られる。例えば英語の助数詞は、first, second は補充形、third は不規則、fourth からは規則的であり、フランス語では premier は補充形、deuxi?me からは規則的である。
日本語では、「第」を漢数詞の前に付けるか、「目」を助数詞の後に付ける。
第二
二個目
反復数詞(はんぷくすうし)とは、回数を表す数詞である[1]。英語の once, twice, thrice は反復数詞である。
日本語では基数詞と、「回」あるいは「度」を使うので、基数詞と区別される反復数詞はない。
集合数詞(しゅうごうすうし)とは、複数のものからなる組を表す数詞である[1]。ロシア語の двое, трое は集合数詞である。日本語では基数詞と「組」とを用いて「三人組」などとするので、独自の集合数詞はない。
デュオ (duo)、トリオ (trio) などは、主に音楽に使われる人の集合数詞であるが、日本語では名詞と変わりがなく、基数詞とのつながりはない。
倍数詞(ばいすうし)とは、何倍であるかを表す数詞である。英語には二系統あり、twofold, threefold などは基数詞から規則的に導かれるが、double, triple などは基数詞との語形のつながりはなく、独立の語である。
分数詞(ぶんすうし)とは、分数の分母を表すのに用いる数詞である。ヨーロッパの諸言語では序数詞を用いるが、補充形を用いることもある。英語では 1/3 は a third であり、分母は序数詞と同じであるが、1/2 は a half、1/4 は a quarter であり、序数詞と異なる。
日本語、中国語などでは、基数 + 「分之(ぶんの)」 + 基数という複合語を用いるので、分数詞はない。漢数字#分数を参照すること。
ほとんどの言語では、大きい数を表す数詞には一定の構造があり、数詞特有の規則に従って構成する。例えば日本語では、47 を表す基数詞は「よんじゅうなな」であり、4×10+7 を意味する。日本語の数詞は底が 10、すなわち十進法である。世界的には十進法が圧倒的に多いが、二十進法も世界各地で見られる。
ニューギニア島は最も言語密度の高い地域として知られ、エスノローグには 1071 個の言語が記されている[2][3]。このため底も多様であり、二進法、四進法、六進法、十進法、十五進法、二十進法、二十四進法、六十進法が存在する[4][5]。