散弾銃
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ショットガンはこの項目へ転送されています。その他の用例についてはショットガン (曖昧さ回避)をご覧ください。ベネリ M4/M1014 JSCSモスバーグM590

散弾銃(さんだんじゅう)またはショットガン(shotgun)とは、多数の小さい弾丸を撃つ大口径の大型狩猟や競技射撃で使用される。
目次

1 概要

2 歴史

2.1 戦場

2.2 鉛の散弾から鉄の散弾へ


3 実包の種類

3.1 口径による種類

3.2 用途による種類

3.3 全長による種類

3.4 散弾重量による種類


4 主な散弾銃

4.1 上下二連

4.2 コンバーティブル(セミオート・ポンプアクション切り替え式)

4.3 セミオート

4.4 ポンプアクション

4.5 ボルトアクション

4.6 その他


5 軍・警察用の散弾銃

6 日本での散弾銃規制への動き

7 関連項目

8 外部リンク

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概要

散弾銃の実包(ショットシェル)はプラスチック製のケースと金属製のリムで構成され、ケースの中にはあらかじめ多数の小さな弾丸(散弾)が封入されており、銃口より種々の角度をもって放射状に発射される。これ以外に一発の大きな弾体を発射するスラッグ弾という弾種もあるので、厳密に言えば散弾以外も発射するため散弾銃とは呼ばない。

散弾はシェルの中にあるワッズと呼ばれるプラスチック製の部品とともに燃焼ガスによって射出されるが、ワッズは空気抵抗により発射後すぐに分離し落下する。散弾は直径に応じた号数があり用途によって使い分けられる。

競技としては、クレー射撃などに使用される。これはかつてはを放ってそれを撃ち落としていたものだが、動物愛護・コスト・競技としてのコンディションの同一性の確保、などさまざまな理由から変更された。現在では装置によって射出された素焼きの円盤(クレー・ピジョン=粘土製の鳩)を撃ち落とす競技になっている。

猟銃としてよく使用される。動きの速い鳥類の狩猟には小粒の散弾が使用され、対象が大型の動物の場合には大粒の散弾、あるいは単体のスラッグ弾が使用される。日本国内での狩猟用ライフル銃の所持には10年以上の装薬銃所持実績が必要であるため、ライフル銃所持条件に満たない場合には大型動物の狩猟用にスラッグ弾と散弾銃の組み合わせで代用する事になる。

クレー射撃競技や狩猟用途では、散弾の飛散パターンと速射性から中折れ式上下二連や水平二連銃が好んで使用される。また多数の弾を連射するためガスの圧力や反動を使って薬莢を排出する半自動式(セミオート)や、装弾チューブの外側にあるスライドを前後させて装弾するポンプアクション式(レピータ)の散弾銃もあり、中にはこれらを必要に応じて切り替える機能がついたものある。ポンプアクション式は速射性に劣るものの機構が簡単で送弾不良も少ないため、警察や軍で接近戦用武器として多く採用されている。

日本国内においては、銃身の1/2にライフリングを刻むことが許されており、銃身手前側に刻んであれば単体弾(スラッグ弾)発射時においても比較的良好な弾道が得られる。このような散弾銃の事を、ハーフライフルドショットガンと呼称し、スラッグ弾専用に販売されている。 もしスラッグ弾でなく散弾に使った場合、散弾が飛び散る円錐の角度が大きくなり威力が落ちたりまた着弾のパターンがドーナッツ状に輪が広がるようになるため、無意味である上に散弾によってライフリング自体も損傷する。


歴史

開発当初はスカッターガン、鳥撃ち銃(fowling piece)などと呼ばれていた、歴史上ショットガンという名称が最初に使用されたのは1776年で、ケンタッキー州で西部開拓者の用語として紹介されたことが始まりである。

散弾銃は西部開拓者らによって猟やインディアンとの戦闘に重要な役割を果たし、騎兵隊などもショットガンを好んで使用した。


戦場

第一次世界大戦は塹壕戦となり塹壕内での近接戦闘が発生した。その中で切り詰めた散弾銃を米軍が多用した事で知られるが、後にドイツ軍から人道上の理由、鉛弾の使用などにより抗議を受けた。第二次世界大戦においては塹壕内が主戦場ではなくなったこともあり、ヨーロッパで使用されることは少なくなったが、太平洋戦線では多数が使用され、ジャングル戦で威力を発揮した。戦争末期のドイツ軍や日本軍では部隊を編成するための小銃が不足し、一部を徴用した狩猟用散弾銃を代用していた。その後やはりジャングル戦となったヴェトナムなどでも使用された。これらの散弾銃は兵士の私物である事がほとんどだった。兵士にとって狩猟などで使い慣れ、構造の信頼性がある散弾銃を戦闘に使おうという発想は自然なものであった。


鉛の散弾から鉄の散弾へ

散弾の材質としては、比重の重く球形散弾への加工が容易なが一般的であった(これらは「リードショット」と呼ばれる)。

鉛は、溶けやすく重度の重金属汚染を引き起こし、また強い金属毒があり重篤な中毒を引き起こす物質でもあった。狩猟時に使用された散弾を鳥が砂や小石にまじってついばみ、砂嚢内で微粒子化して消化器から吸収されることで、水鳥は鉛中毒に陥る(注1)。また、鉛中毒で死んだが獲物とされずに放置された個体・弱った個体が他の鳥獣に食べられる事によって生物濃縮され、生態系上位者に向けて連鎖的に鉛中毒が拡大した(注2)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki