この記事に雑多な内容を羅列した節があります。
事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか整理・除去する必要があります。
このタグは2008年5月に貼付されました。
改革長老教会(Reformed & Presbyterian churches)とは、キリスト教のプロテスタントの諸教派のうち、改革派教会と長老(派)教会の総称として用いられることもあるが、狭義では後述するようにスコットランド宗教改革のカベナンター、カメロン派の系統を指す。時に「カルヴァン派」とも呼ばれるがニュアンスの相違が存在する(「カルヴァン派という呼称について」参照)。
教派的伝統としてスイスの宗教改革者ジャン・カルヴァンの流れに連なる改革主義教会は原則的に教会政治制度として長老制を採用する。 通常、改革派教会とはドイツやオランダなど欧州大陸での名称で、長老派教会とは、スコットランドを経由した主として英語圏での呼称である。 前者は自らの神学的出自、後者は教会政治制度に着眼した呼称で、実質的に同系統である。
なお、「改革長老教会」という呼称は、歴史的には 17世紀スコットランドの ⇒Covenantersに由来する Reformed Presbyterians の邦訳された名称でもある。
目次
1 改革派教会(Reformed church)の定義
2 長老教会(Presbyterian)の定義範囲
3 改革長老教会の教派的特徴
4 用語「改革派」「改革長老教会」を巡る日本キリスト教界の特殊事情
5 カルヴァン派という呼称について
6 歴史
7 日本の改革・長老教会の歴史と現在
7.1 旧日基系 日本キリスト改革派教会・日本キリスト教会・日本基督教団改革長老教会協議会
7.2 カンバーランド長老キリスト教会
8 現存する日本の改革・長老教会系諸教団
//
改革派教会(Reformed church)の定義
一般的には、スイスの宗教改革者ジャン・カルヴァンの流れに連なり、教会政治制度として長老制を採用する広範囲の諸教会を「改革派」あるいは「改革教会」という。
「カルヴァン派」という呼称は、この水準の「改革派」を意識していることが殆どである。
狭義には、「ドルト信条」、「ベルギー信条」もしくは「フランス信条」、「ハイデルベルク信仰問答」の三つの信条と教理問答(英語ではこれを"the three form of unity" とも呼ぶ)への準拠を公式に採択・表明する厳格な体制を持った大陸系(オランダ、ドイツなど)教派を「改革派」という。
長老教会(Presbyterian)の定義範囲
広義には、教会政治制度として長老制を採用する教会を「長老教会」と日本、台湾、韓国などでは呼ぶ場合があるが、教会内の役員を「長老」と呼びながらも、改革派・長老派とは自認しない教派も少なくない。
英語で「Presbyterian」といえば、ウェストミンスター信仰告白を採用する教会が、歴史的な意味での長老教会である。同信条には教会とは国家為政者ではなく長老たちによって治められるというスコットランド宗教改革に由来する考えがある。しかも、それは単に各個教会が長老たちで治められるだけではなく、使徒言行録15章のエルサレム会議に倣って、それらの長老たちが地方会議(Presbytery)を形成するものである。
カベナンター由来の狭義の「改革長老教会(Reformed Presbyterian Church)」はウェストミンスター信仰基準にたち、この定義に合致する長老派教会の一派である。この派は他に 詩篇歌のみをもって礼拝賛美とし、奏楽の楽器は用いないなどの特徴を併せ持つ。
長老教会は主にスコットランドにおいて定着したため、スコットランドから北アイルランドや北米を経由して伝播したカルヴァン主義教会に「長老教会」を名乗る傾向が見られる。
ツヴィングリを引き継いだブリンガーによるチューリヒの宗教改革運動と、カルヴァンによるジュネーヴの宗教改革運動が合同したものが改革長老教会の源流である。その信仰的特徴は後にハイデルベルク信仰問答・ドルト信仰基準およびウェストミンスター信仰基準に結実することになる「神の主権を第一とする信仰」(一般に予定説と理解される)である。
また、そのような信仰告白が宗教改革から年月を置いて誕生した土壌には、(改革派の語源とされる)「御言葉によって常に改革される教会」のスローガンの下「その時・その場所で必要とされる告白を次々に生み出す」改革長老教会の特質が挙げられる。新告白の制定は旧告白の破棄を全く意味せず、改革長老教会はその歴史と共に準拠すべき告白を自ら増やし続けていくことになる。
また、個人の興味によって聖書を解釈するでなく、聖書の全域を重んじそこから御言葉を聞き取ろうとする。聖書に「読まれない箇所」を発生させる教会暦による聖句説教箇所の割り当てを廃して、聖書の一書を順次紐解く講解説教を重んじる事も特徴に数えられる。
これらはルター個人の信仰理解に立ち、教理は完成したものとして信条を増やしていかない、また信仰義認のテーゼに照らして一時は一部の書簡を軽んじた経緯のあるルター派(ルーテル教会)との顕著な対比となっている。