接着剤(せっちゃくざい、Adhesives)は、物と物をつなぐために使われる物質。塗料やラミネート・シーリング材なども、片面を接着するという機能から接着剤の一種に含まれることがある。家庭用接着剤の例
目次
1 原理
2 接着接合の特徴
2.1 長所
2.2 短所
3 歴史
4 和訳「接着剤」の名称
5 接着の過程
6 分類
7 接着剤の種類
7.1 無機系接着剤
7.2 有機系接着剤
7.2.1 天然系接着剤
7.2.2 合成系接着剤
8 接着剤の性状評価
9 接着力の評価
9.1 破壊検査
9.2 非破壊検査
10 関連法令
10.1 含有物質の規制
10.2 含有物質の表示義務
10.3 取扱い・梱包・運搬等
11 用語
12 代表的なブランド
13 関連事項
14 参考文献
15 関連項目
16 外部リンク
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接着の項参照。
接合法のひとつにあげられる接着は、次のような特徴を持っている。
長所
接着しようとする物(以下「被着材」)について、さまざまな種類に対応する。また、種類が異なる被着材同士を接合することもできる。
大きさや厚みといった、被着材がどんな形をしているかに左右されない。
面と面を接合させるため、応力を分散させることができる。
軽く、仕上がりの美観が良い。
接着剤は大量生産することができ、また接合作業を自動化することが簡単にできる。
気密性・水密性があり、また接着剤の成分処方を変えることで様々な機能を加えられる。
など。
短所
一般的に、耐熱性や耐寒性はあまり高くない。
一般的に、可燃性のものが多い。
被着材の種類に対応した接着剤を選ばなければならない。
適切な接着条件を守らないと、その性能を充分に発揮できない。
接着強度を客観的に判定することが難しく、また耐久性については評価そのものが定まっていない。
一度接着した被着材同士を分離することが難しく、解体が非常に困難になる。
被着材とは異なる物質を使うケースが多いため、リサイクルを阻害してしまう場合がある。
など。
接着剤の歴史は人間が道具を使い始めた頃に始まった。石器時代、黒曜石などで作られた鏃を木の枝に固定するためにアスファルトが使われた。また、漆を使って修理された約6000年前の土器も見つかっている。古代のバビロニアでは彫像の眼を固定するためにアスファルトが使われ、古代エジプトでは棺や家具・パピルスなどを接着するためににかわが広く使われていた。旧約聖書にはバベルの塔の煉瓦接着や、ノアの方舟の防水処理用にアスファルトが使われたと書かれている。
中世になると接着剤は建築や木工といった分野で多く使われるようになった。12世紀頃のモンゴルで作られた高性能の矢は、動物の骨を薄く削った板を複数枚重ねてにかわで接着したもので、現代の集成材に通じる。古代から使われていた漆喰は石垣や煉瓦建築においてよく用いられ、デンプンのりは日本の寝殿造で使われた襖や障子を作る時に利用されてきた。
接着剤の大量生産は、18世紀のオランダに建設されたにかわ製造工場によって始まった。それ以後、天然ゴム・デンプン・カゼインなどの天然系接着剤が各国で製造され始めた。
20世紀に入ると合成系接着剤が続々と登場する。1915年に、初の合成樹脂のひとつフェノール樹脂を積層板製造時に接着剤として使用された事を皮切りに、化学工業の発展に伴って接着剤も開発された。