戦闘員(せんとういん)とは、
軍人、軍属の総称。
特撮ヒーローものにおける、悪の組織の下層の戦闘要員。
目次
1 戦時国際法における戦闘員
1.1 交戦者
1.2 一般市民の保護
1.3 非合法戦闘員に関する論議
2 特撮ヒーローにおける戦闘員
2.1 関連項目
3 外部リンク
//
戦闘員(せんとういん、英:combatant、仏:combattant、独:Kombattant)とは、武器を持って直接戦闘に参加する兵員をいう。
また、戦時国際法(ジュネーヴ条約及びハーグ陸戦条約)では、交戦者資格を保有する者の定義があり、交戦者資格者は敵に捕えられた場合、捕虜として扱われる権利を有する。
この2つの概念はマトリックスをなし、結果として全ての人間は戦時において4つのカテゴリー分けられることになる。
交戦資格を持つ戦闘員
正規軍兵士、交戦資格の定義に適合する民兵、義勇兵
交戦資格を持つ「非戦闘員」
戦闘力を失った戦闘員(撃墜されたパイロットなど)や医療衛生(医師や看護師など)・経理・郵便・補給・兵站・宗教などの軍を援助する目的で所属する要員(軍属)や従軍記者
交戦資格を持たない戦闘員(非合法戦闘員)
意図的に制服を着用しないで戦闘に参加する戦闘員(ゲリラ、便衣兵、テロリスト)
交戦資格を持たない非戦闘員(一般市民)
戦闘に参加する意思のない一般市民はジュネーブ条約で保護されている。
ハーグ陸戦条約第1条では正規軍に属する軍人に加え、「遠方より認識得べき固著の特殊徽章を有すること」、「公然兵器を携帯すること」、「部下の責任を負う指揮官が存在すること」、「戦争法規を遵守していること」の4条件を満たす民兵と義勇兵を交戦者の定義としている。
国際人道法でも「攻撃に従事している間または攻撃に先立つ軍事行動に従事している間、自己を一般市民から区別すべき義務を負う」こととし、「一般市民の地位を装う事は、背信行為として糾弾される」としており、一般市民を戦闘に巻き込む行為や巻き込む可能性のある行為は禁じられている。
しかし戦争では度々破られており、アメリカ軍による無差別絨毯爆撃や非戦闘員を狙った機銃掃射などがある。当然これらは加害側が戦勝国であることが殆どで、賠償などに繋がることはほぼ皆無である。
ゲリラ戦闘を行う民兵、義勇兵も交戦資格を持ちえるが、実際のゲリラ活動においては、「遠方より認識得べき固著の特殊徽章」や「公然兵器を携帯すること」は行われないことが多い。非合法戦闘員と認定されれば通常の刑事犯罪者とされ、死刑を含む重罪となる可能性が高く、また拘束者の取り扱いや尋問も捕虜としての無差別保護の原則が適用されず、過酷な扱いとなりやすいため、内戦・紛争では問題となっていた。
この問題を解決するため、1977年、第一追加議定書において、さらに民族解放戦争等のゲリラ戦を想定し、資格の拡大をはかった。 本議定書は、旧来の正規兵、不正規兵(条件付捕虜資格者)の区別を排除し、責任ある指揮者の下にある「すべての組織された軍隊、集団および団体」を一律に紛争当事国の軍隊とし、かつその構成員として敵対行為に参加する者で、その者が敵の権力内に陥ったときは捕虜となることを定めた。ただ、これら戦闘員は、一般住民の保護の必要上、軍事行動に従事中は自己を一般住民と区別する義務を負う(43条、44条)。
ベトナム戦争以来の全般的な傾向としては、「兵士に対する攻撃」は交戦者条件に反する場合でも、交戦者に準じた扱いを行う方向となっていたが、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以来、この流れが逆になりつつある。特に米軍はアフガニスタンでは、兵士に対する攻撃も含めてゲリラ全てをテロリストとして扱っており、ロシアはチェチェンの反ロシア武装勢力を全てテロリストとみなしている。これらの傾向に便乗した形で非民主的・独裁的とされる国々でも反政府武装勢力をテロリストと呼ぶ傾向が強まっており、これに批判的な欧州連合も欧州におけるテロ事件の増加によりその語調は弱まっている。
特撮ヒーローものの用語として使われる戦闘員は、悪の組織が作戦行動をとる際最も数多く使用される最下層の戦闘要員であり、軍隊でたとえれば兵に相当する。「戦闘員」と呼ばれる事が多いが、警備、機器のオペレーターなど組織の一般雑務も請け負っている事がほとんどである。組織によっては科学者としての能力を持つ「科学者戦闘員」なるものも存在することがある。
同一の外見を持つ者が同時に多数登場する、一般的な武器を使用する等、怪人とは違う「一般の戦闘要員」としての佇まいを持つ。『仮面ライダー』のショッカー戦闘員のような、拉致してきた一般人を洗脳しただけのものから、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のゴーレムのような、怪人の簡易量産型までさまざまなタイプがある。『仮面ライダー』の初期や『人造人間キカイダー』のように、女性の戦闘員が登場する作品もある。ショッカー戦闘員が番組の成功によって有名となったことから、以後このショッカー戦闘員のスタイルが戦闘員のステレオタイプとなり、全身タイツを着用し「イーッ」など奇声をあげるといった特徴が多くの番組で踏襲されている。
戦闘シーンでは、ヒーローと怪人が戦う前の前座として、ヒーローに倒される「やられ役」となる。また、『地球戦隊ファイブマン』のバツラギン、『快傑ライオン丸』のドクロンガなど作品の世界観によっては、強化される・成長するなどして怪人、準怪人化するものが見られ、中には『魔法戦隊マジレンジャー』の凱力大将ブランケンのように、戦闘員から実力で最高幹部にまで上り詰めたという経歴を持つ者までいる。