戦争と平和
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『戦争と平和』(せんそうとへいわ、ロシア語: Война и мир ヴァイナー・イ・ミール)は、ロシアの小説家、レフ・トルストイの大河小説1865年から1869年にかけて発表されたものである。 19世紀前半のナポレオンによるロシア遠征(ロシアでの呼称は「祖国戦争」)とその失敗、アウステルリッツの戦いなどの歴史的背景を軸に、1805年から1813年にかけてあるロシア貴族の一族の興亡をピエール・べズーホフとナターシャの恋と新しい時代への目覚めを点描しながら綴った、登場人物500人を超える群像小説である。

ピエール・べズーホフが、著者トルストイの分身と見られ、彼の没落していくロシア貴族から、大地の上で強く生き続けるロシアの農民の生き様への傾倒へと続く魂の遍歴は、著者の心の動きの反映とも言われる。

注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次

1 主要人物

2 各章の概要

2.1 第一巻

2.2 第二巻

2.3 第三巻

2.4 第四巻


3 日本語訳

4 映画作品

5 舞台

6 『戦争と平和』を題材にした作品

7 関連項目

8 外部リンク

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主要人物

年齢は1805年時点。
ピエール(ピョートル・キリーロヴィチ・ベズウーホフ)伯爵
本編の主人公。莫大な財産を持つキーリル・ウラジーミロヴィチ・ベズウーホフ伯爵の私生児の一人。父に愛され、その財産を継ぐ。フランス帰り。力自慢の偉丈夫。意志が弱く放蕩に耽り易く、肥満している。物語中盤でフリーメーソンに加入。
アンドレイ・ニコラーエヴィチ・ボルコンスキィ公爵
27歳。青年士官。ピエールの親友。優秀な実務家。アウステルリッツ以降の対ナポレオン戦争に従軍。父ニコライ老公爵の友人クトゥーゾフ将軍の副官などを務め、オーストリア王宮への使者の任にも就いた。
マリヤ・ニコラーエヴナ・ボルコンスカヤ
アンドレイの妹。兄と違い、信心深い。決して美人とはいえないが、美しい瞳を持つ女性。父と共に生活している。
ニコライ・イリーイチ・ロストフ伯爵
イリヤ・ロストフ伯爵の長男。青年士官としてアウステルリッツに従軍する。軟弱な青年だったが、軍に馴染み、成長していく。浪費癖がある。
ナターシャ・ロストワ
12歳。ニコライ・ロストフの妹。無邪気で天真爛漫な少女。多くの男性を惹き付ける。
ペーチャ(ピョートル・イリーイチ・ロストフ)
8歳。ニコライの末の弟。皇帝に心酔し、1812年ごろ、軍に仕官する。
ソーニャ
14歳。ニコライの又従兄妹。ロストフ伯爵家の居候。幼少の頃からニコライを一途に愛する。
ボリス
ニコライ兄妹の幼馴染。上昇志向が強い。様々な人脈を駆使して出世を遂げていく。幼い頃はナターシャに恋心を抱いていた。
ワシーリィ・ドミートリチ・デニーソフ
ロシア軍の士官。歴戦の勇士。アウステルリッツ以来のニコライの戦友。ナターシャに求婚するも受け入れられず。
アナトーリ・ワシーリエヴィチ・クラーギン公爵
ピエールの親戚にして放蕩仲間。数多の浮名を流す。享楽的。
エレン・ワシーリエヴナ・クラーギナ
アナトーリの姉。絶世の美女にして社交界の花形。弟同様に享楽的な人物で、他者を堕落させる力を有する。財産を欲し、ピエールの妻となる。結婚後も、その放蕩生活は変わらず。
ドーロホフ
アナトーリの友人にして放蕩仲間。アナトーリを金蔓として利用している節がある。対フランス戦にも度々参加。活躍は多いが、その気性がたたり、昇格と降格を繰り返している。
ミハイル・イラリオーノヴィチ・クトゥーゾフ
ロシア軍の元帥。該当項目参照。作中での評価は高い。「神の意思を見きわめながら、それに自分の個人の意思を従わせる、数少ない、常に孤独な人間」。
ナポレオン・ボナパルト
フランス皇帝。該当項目参照。優秀な人物と描かれてはいるが、それ以上に「巨大な歯車を前にした英雄の無力」をあらわす好例としての扱いのほうが強い。
アレクサンドル1世
ロシア皇帝。該当項目参照。作中に度々登場するがその描かれ方は没人格的。


各章の概要


第一巻
第一部
1805年。ベズウーホフ老伯爵の遺産を巡る争い。
第二部
アンドレイ及びニコライ・ロストフ、オーストリア戦線に参加。
第三部
ピエール、エレンと結婚。アウステルリッツの三帝会戦、アンドレイ負傷・フランス軍の捕虜に。


第二巻

1806年から1811年まで。戦場の描写は少なく、詩的な場面が多い。
第一部:1806年:ニコライの休暇
ニコライ、休暇で戦友デニーソフと共に帰郷。ピエール、エレンの不義を疑い、ドーロホフと決闘、エレンと別居。アンドレイ、捕虜生活から領地に帰還するも、妻リーザは出産後に死亡。デニーソフ、ナターシャに求婚するも拒絶される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki