『怪獣総進撃』(かいじゅうそうしんげき)は1968年に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第9作である。1968年12月20日公開。観客動員数は258万人。製作は東宝。ゴジラをはじめとする多くの怪獣を集結させた作品。併映は『海底軍艦』、『海ひこ山ひこ』。
後に『ゴジラ電撃大作戦』と改題され、1972年冬の東宝チャンピオンまつりでもリバイバル上映された。
当初、東宝は本作で莫大な制作費を必要とする怪獣映画の製作を終了する予定であったが、興行成績が良かったために怪獣映画の製作は継続されることとなった(製作者側は否定している)。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次
1 概要
2 ストーリー
3 キラアク星人
4 スタッフ
5 キャスト
6 備考
//
登場怪獣する怪獣は、ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、クモンガ、キングギドラ。
クライマックスで目立った活躍をするゴジラ、アンギラス、マンダは新作造形、ゴロザウルス、ミニラは近年の造形と実にわかりやすい選択である。
当初タイトルは『怪獣総進撃命令』であり、企画段階では『怪獣忠臣蔵』という企画名であった。検討用台本の段階では、アンギラス、ゴロザウルス、ミニラは入っておらずマグマ、エビラが含まれていた。
SFブームと宇宙開発ブームの最盛期に製作された作品。モダンなデザインで造形されたSY-3号の活躍ぶりが印象的。近未来ということで防衛隊のミサイル車両なども、ヘリコプターからの遠隔操縦で動くという設定が盛り込まれている。
20世紀末(劇中の新聞では1994年)、国連科学委員会は硫黄島に宇宙港を建設する一方で、世界の脅威だった怪獣達を小笠原諸島の島(通称「怪獣ランド」)に集め、平和裏に監視・研究していた。
しかし怪獣ランドに突然謎の毒ガスが充満し、その直後怪獣達が主要都市に出現して暴れ始めた。原因を突き止めるべく、国連科学委員会は月ロケットムーンライトSY-3艇長の山辺克男に怪獣ランドの調査を依頼。
早速調査に向かった彼らは、怪獣ランドの職員達によって怪獣達がリモートコントロールで操られていることを知る。更に、その職員達を操るキラアク星人が姿を現し、恐るべき地球侵略計画が明らかになる。
怪獣ランドで保護されていたゴジラなどの怪獣達をコントロールして地球制圧をもくろんだ。半径2000キロまで電波が届く送信機(精巧にカモフラージュされている)で怪獣と怪獣ランドの職員をコントロールして破壊・妨害活動を行なった。
尼僧に似たケープを着た女性型の生命体として姿を現わしたが、その正体は鉱物生命体で高温下でないと女性の姿を維持できない(低温下では人頭大の岩のような姿をしている)。従って、それまでの東宝特撮に登場したミステリアンやナタール人とは逆に低温が弱点である。
地球怪獣を操ることが出来なくなると「地球の怪獣が宇宙の怪獣を倒すことはできない」として集結した地球怪獣に対しキングギドラ1体を差し向けるという愚行を犯す(過去、キングギドラはゴジラとラドンの2体にも負けている)。キングギドラが倒された後、最後の手駒として、高速で飛行する炎の怪獣「ファイヤードラゴン」を差し向ける。100メートル程の炎に覆われた巨体にラドンすらも近づけず、地球怪獣は打つ手なしとなったが、ムーンライトSY-3号の攻撃で撃墜されてしまう。ファイヤードラゴンの正体はキラアク星人の円盤であった。
名前の由来は忠臣蔵の吉良上野介の「キラ」と「悪(アク)」より。前述のとおり、当初『怪獣忠臣蔵』という企画であったためにこの名称となった。
スタッフ
製作:田中友幸
監督:本多猪四郎
特技監修:円谷英二
特技監督:有川貞昌
脚本:馬淵薫、本多猪四郎
音楽:伊福部昭
キャスト
山辺克男(ムーンライトSY-3艇長):久保明
真鍋杏子(怪獣ランド職員):小林夕岐子
吉田博士(国連科学委員会委員):田崎潤
スチーブンソン博士(国連科学委員会委員):アンドリュー・ヒューズ
白衣の美女(キラアク星人):愛京子
大谷博士(怪獣ランド所長):土屋嘉男
岡田:当銀長太郎
西川(月基地所長):佐原健二
杉山警備指令:田島義文
多田参謀少佐:伊藤久哉
黒岩所員:黒部進
国際警察刑事:桐野洋雄、坪野鎌之、草川直也