急行列車(きゅうこうれっしゃ)とは、普通列車(緩行)に対し、一部の駅を通過して、主要駅にのみ停車し、速達輸送を行う列車のことをいう。 狭義には、停車駅が特別急行列車(特急)より多く、準急列車(または快速列車)よりは少ない列車として認識される。ただし、名称、位置づけに関しては、列車を運行する鉄道会社によって様々である。通常、急行列車の英訳にはExpressが当てられるが、事業者によってはExp.と略される。
また、利用にあたって、運賃とは別に急行料金の支払いが必要な場合がある。
目次
1 急行列車の各国の呼称
2 日本国外の急行列車
3 国鉄・JRにおける急行列車の歴史
3.1 「急行列車」の登場
3.2 急行列車の黄金期
3.3 復興と特急への置き換え
3.4 衰退から消滅への流れ
4 JR(国鉄)の急行列車
4.1 JRグループの定期運行の急行列車
5 急行電車
5.1 概要
5.2 歴史
5.3 私鉄での事例
6 私鉄の急行列車
6.1 私鉄の有料急行列車
6.1.1 2008年現在運行されている列車
6.1.2 かつて運行されていた列車
6.2 私鉄の無料急行列車
6.3 急行の派生種別
6.3.1 特急・快速急行・準急
6.3.2 通勤急行
6.3.3 区間急行
6.4 その他の派生種別
7 鉄道・バス事業者名における「急行」
7.1 「急行」を名前につけた鉄道事業者の一覧
8 鉄道以外の急行
9 関連項目
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急行列車の英語訳は"Express"であるが、これは日本語の「急行列車」とは必ずしも一対一で対応するとは限らない。日本の急行列車に相当する列車に与えられる列車種別をあらわす名称としては、高速性が示せる言葉から自然発生した、"Flyer"、"Mail Train"、"Rapide(フランス語。英語の"Rapid"に相当)"、"Schnelzug(ドイツ語。"Zug"は英語の"Train"に相当)"といった用語と、事業者の創作・命名に由来するが、個別列車の愛称とははっきり区別できる"InterCity(IC)"、"InterRegio(IR)"、"EuroCity(EC)"などといった名称が存在する。また、日本語の「特別急行列車(特急)」「快速急行」と同様の、Expressという名称の変形として"Trans Europ Express(TEE)"、"InterCityExpress(ICE)"、"RegionalExpress(RE)"といったものが用いられる事がある。一部の都市内路線や地下鉄では"Skip Stop"という表現も用いられる。
急行列車の歴史については不明な点が多いが、最古の急行列車は"Mail Train"という名称を用い、他の列車とは速度の面で特に区別されて運行された1830年代のイギリスの郵便と旅客の混合列車であると推定される。19世紀のイギリスの鉄道は高速化に熱心で、"Express"、"Flyer"といった名称のついた列車が散見されるが、反面需要の有無に関わらず、各駅停車に相当する列車の運行にきわめて不熱心で、議会で低運賃の各駅停車の運行が義務づけられ、各駅停車の方が「議会列車"Parliament Train"」として認識されているほどであったことや、"Express"呼称と特別料金の有無が一致しなかったことから、こうした高速列車が優等列車として意識され、急行列車という名称が列車種別として意識されていたかどうかについては疑問の余地がある。なお、"Mail Train"はイギリスの植民地であったインドの鉄道の列車種別として現在でも用いられている。
急行列車が発展した地域としては、他にアメリカ合衆国、ヨーロッパなどを挙げることができよう。