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急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん、poliomyelitis)は、ポリオ (Polio) とも呼ばれ、ピコルナウイルス科、エンテロウイルス属のポリオウイルスによって発症する感染症のこと。ポリオは、Poliomyelitis(ポリオミエリィティス)の省略形。ポリオウイルスが感染して、脊髄神経の灰白質という部分をおかすため、はじめの数日間は風邪を引いたような症状があらわれるが、その後急に足や腕がまひして動かなくなる病気。ポリオウイルス
目次
1 疫学
2 感染経路
3 症状
4 治療法
5 予防
6 関連項目
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一般には脊髄性小児麻痺(略して小児麻痺)と呼ばれることが多いが、これは5歳以下の小児の罹患率が高かったことからで、大人が罹らないわけではない(第32代アメリカ大統領となったフランクリン・ルーズベルトがこの病気に罹ったのは39歳の時である)。
季節的には夏から秋にかけて多く発生する。1961年から予防接種が実施されている。日本では、1980年に自然感染によるポリオが根絶され、現在ではポリオワクチンからの2次感染でしか発症していないが、海外ではまだ流行している地域がある。世界保健機関(WHO)は撲滅を目指している。
病原ウイルスは、感染者ののどにいるが、主な伝染源になるのが感染者の糞便から排出されたウイルスで、さまざまな経路で経口感染する。1970年代の日本では、クロゴキブリが媒介生物として人口に膾炙し、単なる不快害虫という以上に子を持つ主婦を震え上がらせた。
潜伏期間は1?2週間。
発病初期の症状は、発熱、頭や背中の痛み、発汗、倦怠感、嘔吐、下痢などであり、夏かぜに似た症状を呈する。
このような症状が1?4日続き熱が下がるころ足や腕に弛緩性の麻痺が起こる。重症の場合は、胸の筋肉や横隔膜まで麻痺し、あるいは呼吸中枢のある延髄までウイルスにおかされて、呼吸運動ができなくなり、死亡する危険が生じてくる。しかし、重症となる場合はごく少数で、ほとんどは、かぜのような症状だけで、麻痺が現れないで治癒する。なお、何の症状も現れないで、本人の知らないうちに免疫ができて治ってしまうこと(不顕性感染)がほとんどを占めている。
急性灰白髄炎(ポリオ)は、感染症新法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の「第二類」に指定されている。
病原ウイルスに直接効く薬はなく、初期の症状には安静を保ち、背中や手足の痛みには、温湿布や鎮静剤が用いられる。呼吸困難が生じた場合は人工呼吸器が用いられる。まひには、マッサージや電気療法、運動療法などが用いられる。
経口ポリオ生ワクチン(3価又は1価)又は不活化ポリオワクチンの接種が有効であるとされる。 生ワクチンを接種した場合、ポリオ抗体の低下した家族等がポリオを発症する場合が知られており、ポリオが根絶され輸入感染の危険の少ない地域では不活性ポリオワクチンに順次切替られている。
日本では1960年に不活化ワクチンの本格製造が開始され、1961年から不活化ワクチンの定期接種が開始された。 しかしながら不活化ワクチンでは1960年の大流行を抑える事ができず、超法規的措置により旧ソ連及びカナダから経口ポリオ生ワクチンの緊急輸入が行われ、世界で最初の徹底したNIDが実施された。(当時の用語はブランケットオペレーション、後にWHOによりポリオ根絶の世界戦略として採用された。)これにより患者数が激減(患者数 1960年:6500人→1963年:100人以下)し、1981年以後ポリオの発生が見られず2000年にWHOに対しポリオの根絶を報告した。不活化ワクチンの再導入に向け、開発が進められている。
ポリオの常在国は2008年現在で4カ国(ナイジェリア、インド、パキスタン、アフガニスタン)であり、この内パキスタン・アフガニスタンは他の2国よりも早い時期に撲滅される見込とされる。常在国の周辺地域では輸入感染が見られる。
厚生労働省検疫所では南アジア、中近東、アフリカへの長期渡航でリスクのある場合の追加接種を推奨している。
関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒急性灰白髄炎 に関連するカテゴリがあります。
感染症
小児科学
ポリオ後症候群
ジョナス・ソーク - 不活性ポリオワクチンの開発者。
⇒アルバート・セービン - 経口生ポリオワクチンの開発者。(英語)
上田哲 - ポリオの根絶に尽力した元NHK記者。
カテゴリ: 感染症 | 脳神経疾患 | ウイルス
更新日時:2008年8月30日(土)14:04
取得日時:2008/09/02 13:50