御木本幸吉
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■18歳以上「入口」■

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アコヤガイに核を挿入する御木本幸吉(昭和20年代の写真)

御木本幸吉(みきもと こうきち、安政5年1月25日1858年3月10日) - 昭和29年(1954年9月21日)は真珠の養殖とそのブランド化などで富を成した人物である。御木本真珠店(現・ミキモト)創業者。真珠王と呼ばれる。
目次

1 生涯

1.1 誕生

1.2 商才と向上心と社交性

1.3 真珠に到る助走路

1.4 時代の転換期に

1.5 アコヤ貝の養殖

1.5.1 外国での養殖例


1.6 養殖実験開始

1.7 特許と身近な縁者の協力

1.8 銀座に出店

1.9 真円真珠

1.10 人々の協力

1.11 量産体制

1.12 大往生


2 幸吉の心痛と長寿の賜物

3 天皇との逸話

4 参考文献

5 関連項目

6 外部リンク

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生涯


誕生

志摩国鳥羽浦の大里町で代々うどんの製造・販売を営む「阿波幸」の長男として生まれた。父は音吉、母はもと。幼名は吉松と名付けられた。父は商売よりも機械類の発明・改良に関心があり、明治14年(1881年)には粉挽き臼の改良により三重県勧業課の表彰を受け賞金100円を授与されている。祖父・吉蔵は「うしろに目があるような人」と言われたように、先が見え商才に恵まれていた。大伝馬船を10艘も持ち石材の運送で儲ける一方、家業のうどん屋のほか薪、炭、青物などの販売を手広く営み財をなしたと伝えられる。幸吉が晩年、「三つ子の魂は祖父に育てられた」と述懐している。明治維新によって職を失った失業士族の栗原勇蔵、岩佐孝四郎らに読み書きソロバン、読書などを習ったが正規の教育は受けていない。


商才と向上心と社交性

早くから1杯8厘のうどんでは身代を築くのは無理と分かっていたようで、14歳で家業の傍ら青物の行商を始める。大きな目標を掲げる事で自分自身に課題を与え自らを鼓舞するところがあり、時として大法螺吹きといわれた。足芸(仰向けに寝て足の平で蛇の目傘を回す芸)の披露で、英国の軍艦・シルバー号へ青果や卵を売り込むのに成功した。また、マスコミを利用する点では今で言うヤラセにあたるような事も考え出し実行するような勇み足もあったともいわれている。


真珠に到る助走路

明治9年(1876年)の地租改正で、納税が米納から金納に変わったのを機会にが商売の種になるとみて青物商から米穀商に転換。明治11年(1878年)には20歳で家督を相続、御木本幸吉と改名する。同年3月東京、横浜への旅により天然真珠など志摩の特産物が中国人向けの有力な貿易商品になりうることを確信、海産物商人へと再転身した。海産物商人としての幸吉は自らアワビ、天然真珠、ナマコ伊勢海老牡蠣天草サザエハマグリ泡盛など種々雑多な商品を扱う一方、志摩物産品評会、志摩国海産物改良組合の結成などに参加、地元の産業振興に尽力した。その後、志摩国海産物改良組合長、三重県勧業諮問委員、三重県商法会議員、などを務め地元の名士になっていた。


時代の転換期に

幸吉の飛躍の始まりは明治維新という時代背景がきっかけである。職業選択の自由、身分を越えた結婚が可能になり富国強兵のスローガンの下で海国日本の殖産興業政策により明治15年(1882年)、大日本水産会が創設された。明治14年(1881年)、結婚。妻・うめは当時17歳。鳥羽藩士族・久米盛蔵の娘で新しい学制の小学校とその高等科をでた才女であり、維新以前ではこの結婚は考えられなかった。明治15年(1883年)、父・音吉が54歳で死去。


アコヤ貝の養殖

世界の装飾品市場では、天然の真珠が高値で取引されており海女が一粒の真珠を採ってくると高額の収入が得られる事から、志摩ばかりでなく全国のアコヤ貝は乱獲により絶滅の危機に瀕していた。この事態を憂慮して明治21年(1888年)6月、第2回全国水産品評会の為上京した折、主催者である大日本水産会の柳楢悦を訪ね指導を仰いだ。幸吉は同年9月11日に貝の養殖を開始したが、真珠を生まない限り商品としての価値が低く経費倒れに終わった。この為発想を転換し「真珠の養殖」を最終目的に変え、その過程でアコヤ貝の生態を調べながら貝の養殖をすることで当初の目的が採算的にも果たされる事を計画。この目的の為に柳の紹介で東京帝国大学箕作佳吉と当時大学院生だった岸上謙吉を明治23年(1890年)に訪ね、学理的には養殖が可能なことを教えられた。


外国での養殖例

中国の仏像真珠(胡州珍珠)にみられるように古来、真珠を産する貝の中に鉛などの異物を入れ、人工的に貝付き真珠を作り出す試みは中国や欧州各地で行われていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki