強盗強姦罪
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この項目は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。

強盗強姦罪(ごうとうごうかんざい)とは、刑法に規定された犯罪類型の一つ。強盗が強盗現場で強姦する行為を処罰する。刑法241条に規定がある。法定刑は無期又は7年以上の懲役。死の結果が生じた場合には刑が加重され(結果的加重犯)、法定刑は死刑又は無期懲役となる。未遂も罰せられる(刑法243条)。



目次

1 主な解釈論

1.1 主体及び既遂時期

1.2 傷害の結果が生じた場合

1.3 死の結果につき殺意があった場合


2 関連項目

3 参考文献

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主な解釈論


主体及び既遂時期

強盗と強姦が共に既遂の場合は本罪の既遂に、共に未遂の場合は本罪の未遂になることは問題ない。判例・通説は、強盗が未遂で強姦が既遂の場合、本罪は既遂になる(大判大正10年5月13日刑集14巻514頁参照)とし、強盗が既遂で強姦が未遂の場合、本罪は未遂になる(東京高判平成5年12月13日高刑46巻3号312頁参照)としている。

すなわち、本罪の主体である「強盗」には強盗未遂犯も含まれ、強姦行為が既遂に達したときに本罪は既遂となる。


傷害の結果が生じた場合

強盗強姦致傷罪というものは存在しない。そこで、どの条文が適用されるかについて、争いがある。強盗強姦罪の単純一罪であるとする説、強盗強姦罪と強盗致傷罪観念的競合であるとする説、強盗強姦罪と強姦致傷罪の観念的競合であるとする説がある。

下級審ではあるが、強盗強姦罪の一罪のみが成立するが、傷害の事実は重要な量刑の対象であるとした判決がある(東京地判平成元年10月31日判時1363号158頁)。


死の結果につき殺意があった場合

強盗犯人が女子を強姦し、故意に殺害した場合、どの条文が適用されるかについて争いがある。まず、241条後段に殺意がある場合を含むと考えるか否かに分かれる。

241条後段には殺意がある場合を含むという説によれば、強盗強姦致死罪の単純一罪となる(便宜上A説とする)。含まないという説は更に、強盗強姦罪と強盗殺人罪観念的競合であるとする説(B説とする)、強盗強姦罪と殺人罪の観念的競合であるとする説(C説とする)、強盗強姦致死罪と殺人罪の観念的競合であるとする説(D説とする)、強盗殺人罪と強姦罪の観念的競合であるとする説(E説とする)に分かれる。

判例はB説を採っている(大判大正10年5月13日、既出)が、それぞれに問題点がある。A説に対しては、結果的加重犯であるという文言に反していると、B説に対しては、「強盗」の二重評価であると、C説に対しては、強盗強姦致死罪よりも法定刑が軽くなってしまうと、D説に対しては、人の死の二重評価であるという批判がそれぞれされている。


関連項目

強盗

強盗罪

強姦罪

強盗致死傷罪


参考文献

前田雅英 『刑法各論講義-第3版』 東京大学出版会、1999年。

前:
強盗致死傷罪

刑法「第二編 罪」
241条、243条

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更新日時:2008年8月23日(土)16:50
取得日時:2008/10/07 14:30


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki