年齢主義(ねんれいしゅぎ)と課程主義(かていしゅぎ)とは、教育学において教育制度上で対立する二つの主義である。この語には、学年制度・入学制度の場面で使われる意味と、義務教育制度の場面で使われる意味がある。
学年制度・入学制度の意味での年齢主義と課程主義は、学校などにおいて、学習者をどの学年に所属させるか(進級させるか)や、どのレベルのカリキュラムを与えるかや、入学志願者の入学を許可するかを決定する際の、判断基準となる考え方のことを指す。この場合は、年齢主義では、学習者・入学志願者の年齢によって学年・学習内容・合否が決定され、課程主義では、学習者・入学志願者の学力(習熟度・到達度)や履修状況(学歴)によって学年・学習内容・合否が決定される。通常はこの意味で用いられるので、本記事では、主にこれについて詳述する。
義務教育制度の意味での年齢主義と課程主義は、何をもって義務教育期間(就学年限)の開始と終了とみなすかを決定する際の、判断基準となる考え方のことを指す。この場合は、年齢主義では、一定の年齢に達したら義務教育期間は終了し、課程主義では、一定の課程を修了したら義務教育期間は終了する。
また学年制度・入学制度の意味と義務教育制度の意味の両方において、年数主義という第三の用語が使われる(後述)。
目次
1 基本解説
2 年数主義
3 比較
4 よくある誤認識
5 日本における歴史
6 日本における現状
6.1 生じている課題
6.2 情報の不足
6.2.1 実例の不足
6.2.2 参考資料の不足
6.2.3 統計の不足
6.2.4 進路情報の不足
6.3 平素の成績
6.4 年齢相当学年という考え方
7 日本における展望
8 日本における学校ごとの現状
8.1 就学前教育
8.2 初等教育
8.3 前期中等教育
8.4 後期中等教育
8.5 高等教育
9 日本から外国への留学における現状
10 諸外国における現状
10.1 保育・初中等教育(K-12)
10.2 高等教育
11 学校外教育における現状
12 学校外社会における現状
13 有識者の意見
14 関連項目
15 外部リンク
16 参考文献
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年齢主義は図1のように、学習者の年齢によって、決まった学年または学級に所属する形態である。このため年齢主義の学校では、基本的には同一学年には同じ年齢(本記事では、生年月日が1年以上違わない事を指す)の生徒だけが在籍しているが、同じ学年でも生徒間の学力は大きく異なっている。