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『島根の弁護士』(しまねのべんごし)は、ビジネスジャンプ・2004年から2008年16号(7月16日発売)で連載されていた漫画作品。
原作/香川まさひと(1〜66話)[1]・あおきてつお(67話〜)、作画/あおきてつお、シナリオ協力/春木修、協力/島根県弁護士会。
目次
1 概要
2 登場人物
3 テレビドラマ
3.1 原作との変更点
3.2 キャスト
3.3 スタッフ
3.4 その他
4 注釈
5 外部リンク
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弁護士の数、僅か26人[2]。日本の都道府県で最も弁護士の数が少ないと言われるその島根県に、主人公山崎水穂は27人目の新米弁護士として赴任した。司法試験の勉強しかしてこなかったその彼女が、様々な訴訟事件に対し真摯に向かいあう姿を描く。
本作は基本的に一話完結のスタイルを採っている。ごくありふれた弁護士もの作品ではあるが、巷によくあるサスペンスものでもなければ、ミステリーものでもない。一つ一つの事件は大きなものではないのかもしれないけれど、その事件の裏にある人間模様は非常に深い。本作の魅力は、事件ではなく人間模様を深く掘り下げ、それを通じて山崎水穂が大きく成長していく姿を描く点にある。
何事にも一生懸命取り組み、傍から見れば「お人好し」と思われながらも、「人を信じる」ということを信条に弁護活動に取り組んできた水穂。そんな水穂の一生懸命な姿を見て、ボスの秋田は水穂を独立させようと考えるようになる。そんな矢先、尼子卓郎の死、また松江市で放火事件が発生する…。水穂は、その事件の被告の国選弁護を引き受けることに。だがその事件、水穂は被告から思いがけない事実を告げられ、一転被告の無罪を勝ち取ろうとする。母・秀子との共同弁護という援軍を得た水穂は、果たして無罪を勝ち取れるのか…?
登場人物
山崎水穂(やまざき みずほ)
島根県に赴任した新米弁護士。年齢は26歳。高校生の頃、傷害容疑で逮捕された友人の父親の裁判を傍聴したことが、弁護士を目指すきっかけとなった。島根県には縁もゆかりもない(はずだった)が、小泉八雲の愛好家であり「小泉八雲が好きだから」という理由(と、弁護士の少なさに「放っておけない」という気持ち)で、島根県を選んだ。赴任後は、道雄の父が営む「石塚石材店」の二階に下宿している。後に、元は秀子が拾い、そのまま炎樹が面倒を見ていた「半次郎」という子犬を譲り受け、飼い出した。お酒と甘いものが大好きで、なかなかの酒豪でもある。だが性格はおっちょこちょいな面も。ちなみにDはあるとウワサされるほどの隠れ巨乳でもある。赴任前は理髪店を営む父と実家で二人暮し。幼い頃から文学少女で、店内の大きな本棚にある本を片っ端から読んでいた。そこにあった八雲の小説を読み始めてから八雲のファンになった。母については「水穂が2歳の時に亡くした」と父に聞かされていたが、水穂自身は戸籍謄本を見て母が日本のどこかで生きていることを知っていた。両親が離婚した本当の理由、また父が母の居場所を明らかにしなかった理由を、長い間知らされずに過ごしてきた。だが、偶然「20年以上前のある事件」の被害者の遺族から受け取った手紙を渡そうと秀子の自宅マンションを訪れた際、そこで初めて尼子卓郎と出会い、これまでの経緯を全て知るのであった…。
秋田良市(あきた りょういち)
秋田法律事務所の所長で、水穂の上司でもあるベテラン弁護士。通称「ボス」。水穂に対しては基本的に優しいが、時に「お前は弁護士のクズだ」「このままでは弁護士としてカベにぶち当たるぞ」と厳しく突き放すことも。元々は東京で弁護士活動していたが、妻の臨終の際に看取ってやれなかったことを後悔し、その後は妻の故郷・松江に移り住み、当地で弁護士事務所を開くことに。ただ地方都市の悲しさか、収入は多くなく事務所経営には苦労している模様。後に事務員の玉枝にプロポーズし、結婚した。
桜井秀子(さくらい ひでこ)
広島県弁護士会所属の弁護士。広島市で「桜井法律事務所」を構えているが、他に人を雇っておらず、事務処理など全て自分でこなしている。炎樹卓也とは、古い知り合いである。元検事で、若い頃は製薬会社に対する強制捜査を陣頭指揮する姿が新聞に掲載されるほどのヤリ手であったが、「20年以上前のある事件」のあと検事を辞めてからは、小泉八雲の縁の地松江市に移り住み、そこで小料理屋「虫の音」を営む一人の女将として、ひっそりと暮らしていた。実は彼女こそが、亡くなったと聞かされていた水穂の実の母である。水穂に出会ったのは偶然だったが、その水穂が弁護士であることを知り、敢えて自ら実の母と名乗り出た。その後、水穂が松江に来て半年ほど過ぎた頃、国護(くにもり)町にあった介護施設が閉鎖されたこともあって、小料理屋を畳み、松江を離れた。その後自らも弁護士となり法曹界に復帰、広島市内のマンションに移り住みんだ。弁護士の今も、女将であった時と変わらず和服姿である(本人曰く「戦闘服」)。地元では美人の和服敏腕弁護士として、ちょっとした評判になっている。「20年以上前のある事件」とは、今から遡ること25年前の検事時代に担当した、?MN薬品と東京Y病院が起こした医療事故が深く絡んでいる。製薬会社と病院が新薬開発を焦って無謀な臨床試験を繰り返した結果、副作用で多数の被害者が出たという事件であり、秀子は検事として真相を徹底究明しようと動き出したのだった。ただそれは結果的に、事件の当事者(に仕立て上げられてしまった)であり、かつては恋仲でもあった東京Y病院の勤務医・尼子卓郎を訴えることにもなってしまった…。