局長(きょくちょう)は、組織の役職の一つ。通例、「局」と呼ばれる組織単位の長であるが、例えば日本においては、局と呼ばれる組織は中央省庁を構成する各局から、各地域におかれるひとつひとつの郵便局まで様々であり、一口に「局長」といってもその地位の軽重は一概には言えない。以下、本項では日本における局長について詳述する。
目次
1 国の機関における局長
1.1 行政(中央省庁)
1.1.1 内部部局の局長
1.1.2 その他の内部部局局長級の職位
1.1.3 地方支分部局
1.2 国会
1.3 裁判所
2 地方公共団体における局長
2.1 東京都
2.2 道府県
2.3 市町村
2.4 消防本部
2.5 地方公営企業
2.6 行政委員会事務局
2.7 警視庁
3 特殊法人等における局長
4 民間における局長
5 新撰組における局長
6 無線局における局長
7 局長の肩書き
8 その他
9 関連項目
//
内閣に属する中央省庁のうち、内閣府、各省には、国家行政組織法及び内閣府設置法に基づき、内部部局として大臣官房及び局が置かれており、その長を局長と称する。
なお、外局である庁では原則として部局の単位は部といい、その長は部長である。ただし、公正取引委員会事務総局と、国家公安委員会の特別の機関である警察庁は、別の法律の規定に基づいて局を置くことができる例外的な機関であって、各局に局長が置かれている。また、国家行政組織法及び内閣府設置法の枠外にある行政機関である会計検査院及び人事院も、各々の事務総局に局を置いている。
局長は、省内においては事務次官、省名審議官に次ぐ地位(官房長と同格)であり、給与・待遇は指定職4号俸(枢要な局の局長)または3号俸(それ以外の局長)である。局長は、自らの局にあっては局内の幹部を集めた局議を主催し、局の職務を統括する。また大臣の主催による省内の局長級以上の幹部を集めた省議の出席者であり、各省の最高幹部の一員とされる。
各省庁には、局長ではないが局長級の職位として認識されているものがある。代表的なものが大臣官房の長である官房長、政策統括官(局長級分掌官)などであるが、その他様々なものがある。
内閣法制局は、機関の名前は「局」と称するが、それ自身は内閣に直属する行政機関であって、各部の部長が他省庁における局長に相当する。なお、法制局の長は局長でなく内閣法制局長官と呼ばれる。
宮内庁は、内閣府に属するとされているが、法的には外局ではなく内閣府設置法に基づいて置かれる特殊な庁と位置付けられている。このため組織編成も独特で、局に代わって職(侍従職、式部職)及び部、局長にかわって長(侍従長、式部官長)及び部長が置かれている。
外務省は、官房長及び10人の局長以外に、局長級の職位として統括官(国際情報統括官)が置かれている。
各省庁に置かれる地方支分部局は、多くの場合、「(地名)地方○○局」という名称が付与されており、その場合、長は局長と呼ばれる。ただし、地方支分部局の長である局長は、内部部局の長である局長よりも、一段階低く位置付けられている
国会の衆議院及び参議院には事務局及び法制局が置かれている。これらは、行政の各機関に置かれる事務総局や内閣法制局と同等の機関と位置付けられているが、省庁における内部部局に相当する組織の単位は部といい、その長は部長である。従って、省庁における局長級のポストは部長という。ただし、衆議院の事務局には特に衆議院調査局が設けられており、その長は調査局長というが、これは局長級ではなく事務次官級のポストである。
なお、事務局の長は事務総長、法制局の長は法制局長というが、これらが「長官」と言わないのは、国会は国民の代表から構成する機関であって、これに奉仕する事務局及び法制局は、国家の公権力を行使する「官」ではないという考え方をもつためである。